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2015/07/03

◆日経平均株価は4日続伸。3日が独立記念日の振替休日となり3連休を控えた米国市場は、6月雇用統計は低成長示唆も予想の範囲内とみられたが、ギリシャの国民投票警戒もありNYダウは3日ぶりに小反落。東京外為市場では朝方から円が対ドル、ユーロで反発始動となり、売り先行でスタート。2万500円割れ水準での推移となるが、円高推移は続き、後場後半に上げに転じるも、利益確定売りなどから、引けにかけて前日終値を挟みもみ合う格好となった。出来高は21.98億株、売買代金2.15兆円にとどまり、1株当たり売買単価は990.4円と低下し、5月25日以来の4ケタ割れとなった。 なお、値上がり銘柄数は577にとどまり、値下がりは1196と4日ぶりに値下がり銘柄数が勝った。業種別株価指数で証券・商品2.00%高、その他金融1.38%、銀行1.33%高と金融関連が1位、3位、4位となり、2位精密機器1.49%、5位ゴム製品1.11%高と輸出関連が値上がり上位に並んだ。一方、鉱業、石油・石炭、鉄鋼など素材・資源関連や小売、建設、水産・農林など内需関連が値下がり率上位となった。

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◆ニトリHD(9843)は円反発のなかも4日連続で年初来高値を更新。2014年2月の株式分割(1株→2株)落ちを超えて、昨年1月の分割前高値1万750円にあと300円と迫り、権利落ち修正後最高値を4日連続で更新した。同社は家具・インテリア販売チェーン大手であり開発輸入品を主力として全国展開する。円高の逆風下も今期16年2月期は前期比6.6%増収、6.0%経常増益予想と07年2月期連結スタート時から連続増収増益であり、かつ、最高更新継続予想にある。今期予想PERは26.5倍と高めだが、売上高経常利益率は16.18%と小売り業界では上位であり、家具チェーンストアとしては別格の存在となってきた。「日本の問屋は永遠なり」著者の有賀泰夫アナリストは、「国内店舗は既に300を超えたものの、依然出店余地がある。小売業界の時価総額ではファーストリテイ(9983)、セブン&アイ(3382)は別格だが、第3位のイオン(8267)に肉薄しており、イオン越えも秒読み態勢に入ってきた」と指摘。そして、「日本におけるチェーンストア理論の実践企業としてローコストで高品質な家具を提供することで、継続的な成長を遂げている。当然、海外での製造ということで、昨今の円安は大打撃のはずだが、高い売上高成長とさらなるローコスト化で増益をキープしている」と指摘。より強い業界を超えた高利益率をはじき出す同社株評価は、全般波乱時こそ「買い」チャンスとみて週明けのギリシャ動向や海外市場を横目に買い場を探したい。

◆なお、6月既存店売り上げが低迷したファーストリテイ(9983)は日経平均を83円引き下げ、ニトリとは逆の結果に。また、銀行は業種別株価指数で4位となった。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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