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2005/09/09

◆いやー、すさまじい勢いだ。きょうは先物・オプションのSQ(特別清算指数)算出日だったが、前日の米国株が反落し、朝寄り前の外国証券注文状況が11日振りに売り越しとなったものの、SQがやや買い越しで終ったこと、11日の総選挙結果が順当に終るとの楽観論の広がり、前日、日銀総裁が国内景気判断を前進させたことなどからほぼ全面高。平均株価は1万2692円の高値引けで5日の年初来高値を更新。SQということもあり売買代金は史上初の3兆円突破、出来高も初めて30億株突破となった。TOPIX33業種中下げたのは、燃料高と相次ぐトラブルの発生でイメージも悪化している空運(03年1月〜3月に放映された木村拓哉が全日空パイロット役で主演したTBS・ドラマ「グッドラック」の世界をJALLと全日空のお兄さんお姉さん方にみてもらえばどうか、なんてね!)1業種のみ。個別銘柄の週足チャートも好転した。週明け市場が開く頃には総選挙の結果は判明している。本欄は、8月8日安値からここまでの上昇過程で、与党勝利は織り込み済みとみているのだが、さて・・。

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◆来週も急騰時「利食い千人力」とするが、中長期的には企業業績の好転を背景に、従来通りの強気相場を予想している。鉄鋼各社はきのう増額修正を発表したものの、きょうの午前中まで株価は織り込み済みとばかりもみあいに終始。午後ようやく反発に転じたが、全面高商状に乗っただけとも見られる。ただ、野村証券がきょう発表した「05年度〜07年度企業収益見通し」(NOMURA400・除く金融)で、「今年度連結経常利益は6月予想を1.6%上回る5.4%増となった。3月時点では下方修正されたが6月には前回比変わらずに戻し、今回再び上方修正軌道に復帰した」という。また、大和総研が8日に発表した対象310社の今3月期連結経常利益は4.5%増益で、前回予想を1.4%上回った。

◆三住海上(8752)、損害ジャパン(8755)がさらに爆発高を秘めたチャートとなってきた。ミレアHD(8766)などを含め本欄の足元最大注目セクターは損保であり、週明け以降の上値関門突破からの一段高を予想している。■ハイテク株はきょう年初来高値に顔合わせして終った浜松ホト(6965)だ。26週線沿いの上昇基調にあり2月からの上値関門を突破済みだ。3000円台乗せが第1目標。◎コネクト(3736・マザ)が一時ストップ高の62.1万円に買われた。本欄6日号に「典型的な天井足となった。だが、問題なのは天井足を無視して、一気に70万円台へ飛び立つだけの、携帯電話システム開発力を持ち合わせていること」と記したが、大和総研はきょう付けのレポートで、来年1月登場予定の「モバイルスイカ」関連で最注目の株だとしている。これが材料視されたようだ。200日線を抜いたことで一息ついたが、継続注目したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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