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2014/11/26

◆日経平均株価は前日比24円04銭安の1万7383円58銭と4日ぶりに小反落した。25日のドイツDAX指数はドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が国債購入の可能性に言及したことから9連騰するなど欧州株は続伸、NYダウは前日までの3日連続最高更新から小反落したが、米7-9月期GDP改定値は速報値から上方修正される。ただ、NY原油先物価格(15年1月限)は1バレル=74.09ドル引けとなり2010年9月以来約4年2ヵ月ぶり安値で終了したことが東京市場では重しとなったようだ。27日開催予定の石油輸出国機構(OPEC)総会を控えるなか、ベネズエラ、サウジアラビア、メキシコ、ロシアの有力4ヵ国が減産に合意しなかったこともあり、直近相場が上昇基調にあったことから、当面の利益を確定する売りが勝ったようだ。■業種別株価指数は全33業種中19業種が下落し14業種が上昇した、が、セクター別の色分けはバラバラと散漫な感じで並んだ。値下がり率1位は、上記のNY原油先物安が響いた鉱業で2.06%の4日ぶり反落、同様に5位も石油・石炭が0.79%の6日ぶり反落で入った。そして、2位不動産は1.86%の続落、3位水産・農林業1.01%の続落、4位食料品0.97%の続落。一方、値上がり業種1位は非鉄金属で1.45%の続伸、3位ゴム製品0.89%の6日続伸、4位情報・通信0.82%高を挟み5位卸売は0.69%の続伸・・。

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◆そんななか、業種別値上がり率2位となったのは海運セクター。前日のバルチック海運指数は3日続落したものの1.16%の6日続伸・・。こちらは、上記のNY原油安が追い風となり、原燃料価格低下による収益押し上げ期待の買いが入った。川崎汽(9107)は前日比変わらずで終了も一時303円と17日年初来高値を更新し11年4月以来の高値となり、ユナイテド海(9110)は6日ぶり小反落も一時4日連続で年初来高値を更新し郵船(9101)は5日続伸でほぼ8ヵ月半高値水準・・。なかでも、川崎汽は今週末(11月相場)200円台後半〜300円台水準で終えれば、12年9月安値90円をボトムとした長期上昇波動入りが期待できる格好となる。郵船も10、11月と長期線(24ヵ月線)に下支えされ、短期・中期線を上抜いてきた。テクニカル面は「(中期)買い」サイン点灯!といえる。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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