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2011/04/21

明日22日号は私用のため 休刊とさせていただきます

◆日経平均は前日比78円高の9685円と続伸した。欧州市場では引き続き追加利上げ観測が強いうえ、企業業績の好調が好感され、ユーロが続伸し株式は大幅高した。米国でもNY金先物の過去最高更新が続き、原油先物は原油在庫の予想外の減少を受け大幅続伸し、素材・資源関連株が人気となり、インテルやヤフーの1−3月期決算好調など半導体・ネット関連企業の業績好調が後押ししNYダウは上げ幅を拡大、2008年6月以来の高値を記録。リーマン・ショック直前の水準まで戻した。■この流れを受け東京では朝方から買いが先行、利益確定売りに上げ幅を縮小する場面があったもののアジア株が上昇したこともあり、円が対ドルで反発するなか再び9700円台を回復する場面もあった。しかし、出来高は16億株台と上昇基調を維持するには力不足の水準であり、エネルギー不足は否めない。そして、日経平均は3月15日の大暴落以降、200日移動平均線に肉薄はするが終値では抜け切れないでいる。そして、週足ベースではようやく6週線を今週クリアしたばかりで、9861円にある52週線には届いていない。欧米市場の環境好転とアジア株の反騰を背景にツレ高を狙うことになるのだろうが、自力走行しえない以上止むを得ないことなのかもしれない。震災以遠と震災後の風景はまるで違ってしまっており、復興へのグランドデザインが描かれていない状況下では、まず、200日線や52週線を回復し、3月11日終値1万254円まであるかどうか、心もとない。

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◆マクドナルド(2702)は「ほな、ぼちぼち行こか!」的銘柄、きょうは11日ぶりに4円の小反落。しかし、08年秋のリーマン・ショック後安値から、あきれるほどのんびりとした52週線沿いに上昇基調を刻んでいる。例外は、3月15日の週だけだが、この時も週足は大陽線を引き、52週線に向かって突き進んでいた。震災の影響はあるかもしれない。しかし、今12月期業績予想は、同社前期決算発表時に当欄で記した通り、余裕を持っての予想であり、今期経常利益の前期比3.8%増は最低線とみている。ぼちぼち上がっている間は、強気を継続する。怖いのは株価急騰時だ。●15日号で、ウォッチング開始したTOWA(6315)が600円を挟みもみ合っている。が、LED(発光ダイオード)封止装置を手がけており、引き続き、LED照明関連株として注目している。買いは、震災後6週間割り込んだままの26週線と52週線を回復した時からとしたい。●また、先にLED関連として紹介したシグマ光機(7713)は18日に820円を付けて昨年4月高値を更新した。3月15日に瞬間安はあったが、13週、26週線沿いの上昇基調のここは強気で攻めるべきであろう。●19日号で紹介のさくらネット(3778)が200日線で踏みとどまりはしたが大幅反落。今12年3月期単独経常利益が前期比41%減の7億円と大幅減益見通しだったことが嫌気されたものだ。しかし、前期が6割超の大幅増益だったうえ、今秋から運用開始の石狩データセンターに絡む先行投資が主因であり、先行きを好望視していることに変わりはない。52週線を大きく割り込み、上値が切り下がる格好になってしまうかどうかウォッチングを続けたい。そして、底堅さを確認した時、GOサインを出したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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