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2010/07/21

次回7月22日号は休刊とさせていただきます

◆「夏のふしぎさは、それがあっという間にすぎ去ること」とは、スウェーデン児童文学を代表するアストリッド・リンドグレーンの「わたしたちの島で」に出てくるすてきな章題のひとつ・・。60を超える年となった私の今も鮮明な原点となっているのは、10歳から17歳まで過ごした四国の山村での非文明的生活だ。しかし、その時間の濃厚さに対し山村で過ごしたのはわずかに7年足らずにすぎない。米以外の食物は母を中心とし自分の畑で育て、庭では鶏を飼い、昔のカイコ部屋を作業場に改造しいろいろ農作業に絡む道具を作った。果物や山菜は山に行けば誰に文句も言われずに得ることができた。夏は川で日がな遊び続け、いかだを組み、泳ぎ、雑魚を手づかみ・・、夕方に仕掛けたワナを早朝、岩を次々と飛びつつ、引き上げうなぎを獲る。冬は、スキーが出来るほど雪は降らなかったが、山の上の学校にそりを持って行き、帰りは一気にそりで下って帰る・・だが、やはり、夏が一番。長い夏休みは何をしても自由だし1日は長かった。しかし、夏が終ってしまえば、あっという間に過ぎてしまった。また、1年間待たなければならないかと思うとうんざりしてしまう日々が続く。ところが、今は、1日はあっという間に過ぎてしまう。そして、何をしたかという記憶は日々消えていく・・。今では、川は遠く、「夏になったら、小田急で江ノ島、湘南へ行こう」と出かけた大学時代は遠く、海へ行くにはなにか決心みたいなものが必要になってしまった・・。

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◆日経平均は前日比21円安の9278円と4日続落した。20日の米国株式市場は、6月の住宅着工件数は2カ月連続で減少したものの、先行指標である住宅着工許可件数が増えたことや、アジア開発銀行がアジアの2010年経済成長率を上方修正したことを受けてアジアからの景気回復期待をした買いが優勢になり、NYダウは続伸。また、21日のアジア株式市場は、「中国経済の二番底懸念、金融引き締め懸念が後退」との見方から大半の国で上昇した。しかし、日本株は「蚊帳の外」!23日の欧州銀行ストレステスト(適性)結果開示を控え、欧州銀のシステム不安から、みずほFG(8411)、三井住友FG(8316)が上場来安値を更新し、三菱UFJFG(8306)は年初来安値を更新・・と冴えず、円高懸念を背景に輸送用機器、精密機器、電気機器を中心とした代表的輸出セクターも下げた。日本株の売買シェアで3分の2を占める海外勢の動きが乏しくなっている。7月第1週は1725億円の買い越しだったが、その前5月、6月の急落場面ではあわせて1兆6000億円弱の大幅売り越しだった。7月第2週も買い越したもようだが、今週は朝の調べでは2日連続で売り越している。相場の流れが見えてくるまで、買いは遅くあるべし、か。

◆先に、紹介した首都圏郊外を中心に平均分譲価格約3000万円と低価格帯の戸建て住宅販売を手がける独立系のタクトホーム(8915)は、5月下旬から200日移動平均線を挟みもみ合う展開が続いている。週足ベースでは、52週線を下値サポートラインとした三角保ち合いが煮詰まっている。しっかり、ウォッチングし、買いのタイミングを見つけたい。◆なお、22日の当欄は私用のため休刊とさせていただきます。 

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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