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2015/06/09

◆9日の日経平均株価は前日比360円89銭安の2万96円30銭と3日続落した。そして、短期相場を示唆する25日移動平均線を割り込んだ。朝方から売りが先行し、160円超安の2万293円で寄り付いた後、2万300円台前半水準が上値の壁となり、後場もほぼ100円幅の間でもみ合う展開となった。引き続きギリシャ情勢を巡ってドイツではメルケル首相と同国財務相との対立表面化が嫌気されドイツ国債が下落し、DAX指数は4日続落し4月高値からは11%安と2ケタの下げとなった。米国では前週末の雇用統計から米FRBが年内にも政策金利を引き上げるとの観測が続き、NYダウは4日の1万8076ドル台から3日続落し1万7700ドル台へ後退した。円が、海外で4日ぶりに反発した流れから、東京でも朝方から買いが先行。昼時間には1ドル124円40銭台を付ける急反発展開となったことからアジア株の下落も重なり、株式市場は14時過ぎから引けにかけ一気に下げ幅を拡大していった。■前日相場は小安くなったものの、来年は伊勢志摩で主要国首脳会議、サミットを開くと安倍首相が発表したことを材料視し関連が賑わいを見せた。が、この日は、日経平均だけでなく、TOPICSも4月30日以来の大幅な下げとなった。

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◆そんななか、綜合警備保障、ALSOK(2331)が急反発した。12年6月に4ケタ台割れ場面を見たが、その後は、中・長期移動平均線沿いの上昇基調となっており、昨年秋から上昇ピッチを速めた。今年3月から4000円台前半を中心とした動きとなっており、5月後半に最高値を記録。その後高値もみ合いとなっているが、ここから買い場を探しウォッチングを開始したい!大和証券では今週の投資情報ウィークリーで、2015年はドローン産業化元年、「空の産業を担うドローン」と構成要素や国内外での商業化に向けた動きの加速化を紹介するとともに、関連銘柄群を紹介した。同社に付いては、「ドローンを施設の空撮やメガソーラの点検に採用。さらに、ドローンが重要施設に侵入すると警備員に通報するサービスを5月から開始。ドローンが発する回転翼の音を音響センサーで探知、あらかじめデータベースに登録した音を照合し、ドローンの機種を特定する。」と記した。当欄では、日本にも「カジノリゾート時代」到来を期待した記事を書いた。カジノを含む統合型リゾート(IR)に前向きだった猪瀬直樹前知事時代には、広大な駐車場が広がる東京湾お台場・青海近辺がカジノ誘致の最有力地だった。しかし、舛添要一現知事に変わり、カジノ相場は跡形もなく消えた。そして、2020年開催の東京オリンピック大会後の東京は、いかに面白く変わるか?といった方向には発展しにないのではないかと考えてしまう・・・。●さて、日阪製作所(6247)は2000年代央に再人気となった後は、1000円台出入り相場と冴えない時代が続いてきた。しかし、12年に4ケタ台割れした後は、ジリジリ下値を切り上げる展開となっており、今年4月にほぼ4年ぶりに1100円台回復した。同社は、「液体と熱と圧力の制御技術、高度な製造技術をベースとし、様々な分野への製品供給を提供して、安全・快適・便利な生活をサポートする」。野村証券では、想定よりも利益回復は遅れるものの良好な受注環境を背景に、今3月期以降は回復を予想。熱交換器、生活産業機器が民間設備投資の活発化に伴い幅広い用途で恩恵を受けるとし、今期営業利益予想を17億円、来期は23億円を予想と。投資判断「買い」を継続したという。市場では地味な存在だが、だから面白くなる!?日足ではなく、月足を見つつ取り組んでいきたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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