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2009/12/14

◆日経平均は前週末比2円安の1万105円と小反落した。東京市場では、12月調査の日銀「短観」で大型・製造業のDI(業況判断指数)が改善したものの、非製造業の改善幅は小さく銀行など金融・不動産関連株や内需関連株が下げた。ただ、後場にドバイ政府系企業の債務不履行(デフォルト)は回避されると伝わったことから、全般引けにかけ下げ幅を縮小していった。14日発表の12月調査の日銀「短観」では、大企業・製造業のDI(業況判断指数)が改善したものの、大企業・非製造業の改善幅は小さく金融・不動産関連株や内需関連株が下げた。東証1部市場の新安値銘柄数は24銘柄。目立ったのは小売・内需関連株だ。スポーツ用品大手のアルペン(3028)、サークルKS(3337)、CCC(4756)、通販大手のニッセンHD(8248)・・など消費・内需関連銘柄が並ぶ。■11月に政府は「デフレ宣言」した。「物の値段が趨勢的に下がっていく経済現象」がデフレ。インフレ時には「物」を掴んだ者が勝ちとすれば、デフレは「金(カネ)」を掴んだほうが勝ち、となる。●米国では、新たに入国する人たちの住宅建設だけでその市場は大きなものとなっている。一方、日本は、「少子高齢化、人口減少国となろうともも、海外からは人は入れたくない」の法務省など政府の方針は変わらないであろう。内需拡大、消費拡大はお題目以外には役立たず。それでも、Fリテイ(9983)だけでなく、当面の成長企業もそれなりに多い。当欄では、株価に成長などが織り込まれていない消費関連・好業績・好チャート株をこれまで同様に、ピックアップしていこうと思う。優勝劣敗が鮮明になっていく過程で、株価は勝ち組み、負け組みと色分けが鮮明化していき、株価は非情にも上と下に明暗が分かれていく。

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◆「餃子の王将」を全国に約500店展開する王将フード(9936)が11月13日以来1カ月ぶりに2500円台を回復。国内証券が、投資判断「A」(強気)を継続し、目標株価を4500円に引き上げたことが材料視されたという。安い、おいしいに消費不況が火を付け、テレビなどが相次いで取り上げ、人気に油を注いだ。日経流通新聞は「09年のヒット商品番付」で「餃子の王将」を関脇にランクした人気ぶり。10日発表の11月度既存店売上高は前年同月比19.5%増だった。来店客数は20.4%増だ!今年の11月は休日が前年比1日少ないめぐり合わせで、消費関連各社が苦戦したが、同社は2割増の来店客者数増とケタ違いの人気ぶりだ。●トリドール(3397)が続騰。主力のセルフ讃岐うどん店「丸亀製麺」の11月度既存店売上高が前年同月比7.2%減と減少幅が拡大したことから10日には16万円まで下げ、200日線に支持され、消費不況の中で勝ち組としてリバウンド狙いの買いが広がり始めたようだ。ロスカット価格を設定した上で打診買いしよう。●有料老人ホーム運営のメッセージ(2400)が年初来高値を更新。ただ、引けにかけ上げ幅を縮小した格好は気になる。あす以降の動きをチェックしたい。●交流・ゲームサイト運営のグリー(3632)が続騰。11月に、同社社長などが保有株を売り出すと発表した後、需給悪化が嫌われ急落した。しかし、26週線を下値サポートラインとし株価は落ち着き、きょうようやく一歩踏み出した感がある。13週線突破から上値を窺う動きに期待したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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