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2009/04/27

◆5月の大型連休が週後半から始まる4月最終週の東京市場で、日経平均株価は前週末比18円35銭高の8726円34銭と小反発した。TOPIXも小反発で終った。人気を得たのはインフルエンザ関連株だ。低位材料株としてこれまで事あるごとに好人気を得てきたインフル関連株だが、前週末、メキシコ、米国での豚インフルエンザのヒトからヒトへの感染者数増が報告されたのが背景。東証1部値上がり率トップ10中に1位のダイワボウ (3107)、2位のシキボウ(3109)、4位バイリーン(3514)など6社がランクインし、繊維株はTOPIX業種別値上がり率2位となり、医薬品株も5位となった。■トップのダイワボウは、大量の買いを集め、大引けで80円高の289円ストップ高比例配分となり、出来高160.5万株に対し、ストップ高買い気配で5921.1万株の買い注文を残した。話題に短期資金が飛びついた格好だが、世界を震撼させかねない怖さがちらつくだけに、関連株人気は強烈。WTO(世界保健機関)では日本時間で25日深夜に初の緊急委員会を開いたほどだ。もっとも、ダイワボウの抗ウィルス素材を使用したマスクが何処まで豚インフルエンザに有効かは・・。

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◆一方、値下がり率トップは大幅に下げた空運株。豚インフルの世界的流行に伴う旅客減少を懸念した売りが広がったもので、格安旅行券販売大手のHIS(9603)や近畿ツーリスト(9726)など旅行業界大手も急落した。2位は海運株で大幅下落した。大手海運3社が昼休み時間中に示した今10年3月期連結業績予想が揃って大幅減益見通しだったことから警戒感が広がった

◆元気印はネット関連株だ。東証1部では、ぐるなび(2440)が利益確定売りに続落したが、52週線、26週線が下支えするかが目先の注目点。カカクコム(2371)が1月につけた年初来高値を更新した!ならば、新興市場もネット関連株を中心に久々に人気化する可能性!?特に、1部市場で主力株が調整色を強めた場合、06年1月を最後に本格的な相場らしい相場がなかった新興市場に、短期的な投資資金が向かう可能性が高まる?

◆インターネット広告代理店のサイバーA(4751)が5000円高の6万3700円ストップ高に買われ、ストップ高買い気配でこの日の取引を終えた。今09年9月期中間連結純利益は42%増との観測報道が追い風となった。ネットプライス(3328)も今09年9月期連結業績予想の増額発表を好感した買いが先行、ストップ高となり、買い物を残した。携帯向け交流・ゲームサイトを運営するグリー(3632)は利益確定売りが出やすくなっているが、昨年12月に東証マザース市場に新規上場したばかり。5000円台を中心としたもみ合う展開が続いており、6500円カイとなれば、もう一段上の相場に発展しそうだ。  

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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