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2011/08/30

◆いやはやナントモ・・。東京市場は4日続伸。TOPIX業種別株価指数は全33業種中30が上げた。資源、金融、輸出など景気敏感セクターが値上がり率上位に並んだ。もっとも、出来高は前日比1.2億株減少し18.3億株にとどまり、日経平均は8992円まで付けたものの、9000円台に乗せることはなく、明日以降に譲った。心理的な上値の壁となる?変化があったのは、29日のギリシャ。FTASE20種指数が前の日比65ポイント(17.8%)高の430と大幅高した(30日朝は10ポイント超、3%弱下げて推移している・・)。29日にギリシャ最大手銀行2行が合併で合意し、欧州金融不安が一服したことが主因だという。前号の記事では、「欧州で銀行の直近のCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)スプレッドがリーマン・ショック直後を上回るなど、厳しい状況にあることが、ソブリン債危機、世界景気減速懸念につながる」との見方から、きわめて弱いトーンとなった。果たして、ギリシャ大手2行の合併が、市場の期待通りにソブリン債危機が解消に向かい進展するのか、なお、留意したい。

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◆一方、米国では、1日(木)発表の8月ISM製造業景況感指数と2日の8月雇用統計が、中国では1日の8月製造業PMI発表がここでの相場ポイントとなる。NYダウは29日に付けた終値1万1539ドルで15日の戻り高値1万1482ドルをクリアした。9日安値1万604ドルを基点とした目先2段上げ相場に入ってもおかしくない格好となった。絵を描いたように1万2000ドル前後にある200日線にトライするか!とはいえ、「破断」の壁を試すのであって、1万2000ドル前後の壁を突破するだけの新たな上昇エネルギーを持ち合わせているかは疑問が残る・・。

◆22日に当欄紹介のシップHD(3360)は医療機器、設備の一括販売を手がけ、病院新設や移転支援、老人ホームも運営するが、大規模病院の建て替え計画が相次いでいることが追い風。割安感は強い。5月以降上値を追ってきたが、6週線沿いのハイテンポな上昇基調にあるが、いかにも、割安感が強い。引き続き、収益拡大基調にある低PER銘柄として、突っ込み場面などで拾いたい。●我が家から坂を上った駒沢公園の傍にあるのが「食べ放題」焼肉チェーンの物語コーポ(3097)だが、まだ行く機会がない。妻は食にうるさいが量を食べるタイプでなく、二人で出かけるのは割りに合わないからだが・・。株価は6月に年初来高値1560円を付けた後、失速。8月12日には瞬間52週線を割り込む場面があり、上値を26週線に抑えられ、下値は52週線が下支えされた格好となっている。ここから、26週線をクリアするのが早いか、52週線を割り込むのが早いかに注目。26週線クリア場面から打診買いをし、もし、52週線を割リ込めば「見切り売り」とする。●サイバー(4751)は75日線や52週線に下支えされ、30万円台の壁に再度挑戦しようとしている。ただ、両移動平均線割れとなればいったん売却したい。 

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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