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2006/08/01

◆8月相場は4日ぶり反落でスタートした。昨年は8月8日の小泉首相による衆院解散、総選挙突入をきっかけに今春に至る中期上昇第2波への上昇エンジンが点火した。今年は、現在発表中の2007年3月期第1四半期(4〜6月)業績が終れば、10月のテクニカルな分岐点にいたるまで方向感に乏しい相場が続くのではないかと懸念される。もっとも、日本市場のみ単独で下げ続けることはありえないが、積極的に上値を買いあがるにはよほど強力な海外要因が必要だ。きょうは、幸い、東証1部が戻り待ちの売りに下げに転じたものの、新興市場ではジャスダック平均が3日続伸し、マザーズ指数、ヘラクレス指数が4連騰と先行き期待感をつなぐことができた。先にも記したが、<世界の主要株式市場で今年最初に躓いたのは日本の新興3市場である。続いて、4月に高値を付けたのは日経平均株価とイギリスFT100指数、米ナスダック総合指数だ。そして5月、米国株から下げ始め世界同時株安に発展した>。では、最初に上方転換するのは?やはり、最初に本格的な下げに転じた日本の新興3市場ではないか。主力の楽天(4755)、インデックス(4835)が反落し売買代金が700億円割れにとどまったことは弱材料だが、マザーズ市場は連日で値上がり銘柄数100超を記録し指数は4日続伸した。

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◆きょう国税庁から発表された2006年分の路線価(1月1日調べ)は0.9%上昇。14年ぶりにプラスに転じた。さっそく、不動産セクターは買い先行の展開となった。本欄中期買い推奨の東急(9005)も720円と4連騰。75日線に急接近した。75日線を突破し、736円にある200日線突破まで一気に進むとは考えにくいものの中期強気はかわらない。●三井不(8801)は6〜7月安値時に何度も200日線を割り込んだ。が、かえって、200日線を下支えとする上昇基調を確認するとともに、4月4日の年初来高値を頂点とする下降トレンドに挟まれ三角保ち合いが煮詰まっていることを再認識させられた。どちらに放れようとしているのか注目し、放れた方に付きたい。

◆日水(1332)はあす、2日引け後に第1四半期(4〜6月)連結業績を発表する。これをきっかけに、5月から続いてきた600円絡みの上値ネックライン突破、上昇ピッチ加速が期待される。あす明後日が大きな分岐点となる!本欄はもちろん「強気の買い」である。●島津製(7701)が3月10日の年初来安値675円を基点とする52週線に沿った上昇基調にあり、着実に上値を追う展開が続いている。850〜870円上値ネックラインを突破できれば、上昇ピッチを加速しよう。3期連続経常最高更新見通しと収益面でも株価を後押しする。●先に、資源・エネルギー関連株として見直される時代が近そうだと紹介したのは三井造(7003)。足元上値が重く手を出しにくいものの、メタンハイドトレードでは第一人者。ウォッチングを続け突っ込み場面で拾っていきたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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