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2014/07/04

◆日経平均株価は前日比88円84銭高の1万5437円13銭と反発した。前週末からは342円13銭高となり前週の下げ分を埋めて1月23日以来の高値水準に回復してきた。3日発表の米6月雇用統計が予想を上回る前月比28.8万人増と改善し、失業率が6.1%へ低下したことを受けNYダウ、SP500種指数とも3日連続で最高値を更新し、NYダウは初の1万7000ドル台で終え、NASDAQ指数は2日ぶりに最高値を更新した。また、欧州中央銀行(ECB)は前回引き下げた過去最低水準を継続。独DAX指数も初の1万ポイント台乗せで17日ぶりに過去最高値を更新・・。経済が巡航速度に戻りつつあるなかも低金利を継続する市場環境が背景であり、アベノミクスによる経済回復基調が続く日本株に比較出遅れ感から海外勢の買いに、国内投資家の買いが広がった。■もっとも、上値は限定的だった。寄り付きがこの日の高値となり上下幅は70円弱にとどまる。東京市場では売り物薄の中で上値を追った後、上値を追うほどのエネルギーに欠けている感がある。出来高は3日ぶり増加に転じたが2日連続で活況水準割れの19億株台、売買代金も1.66兆円と3日連続で減少となり、騰勢を維持できる2兆円台以上をコンスタントに続けることができない。とはいえ、年初来高値を更新した銘柄数は168と3日ぶりに増加し5日連続の100台乗せだ。そこそこの市場の賑わいぶりでも、ジリ高基調をたどっていけば、買いエンジンがうなり始める・・!?日経平均のチャートでは、日足では30日から90日分の短期間、及び500日分の長期間の短期移動平均線と長期線を見ると、先高期待感が浮かび上がってくる!週足ではリーマン・ショック後の、月足ベースでは、安倍政権誕生の1年ほど前の11年秋頃からのチャートが良い。いけそうだ、と思わせてくれる。そして、「期待はそこそこに、手は慎重かつ動く時は速やかにうつべき」だ・・・。

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◆当欄はテーマ的には2020東京オリンピック開催に向けた観光立国を目指す流れのなか、「IRリゾート関連」(幅広いカジノ関連)から銘柄を引き続きピックアップしていく。(筆者は勝負事では大学後半から証券会社時代前半にかけ競馬を楽しんだ位で、データを読み、太陽の下で馬を追う旗手と競り合う馬の走りを眺めることが好きだった。当然、ほれた馬の馬券を買うのだから損してしまう・・。カジノは人がやっているのを見て楽しむことになりそうだ。既に紹介済みのグローリー(6557)はこの日高値3400円と2007年11月暴落時に付けた壁の中頃の水準に戻してきた。じりじりと下値を切り上げるショッピングモール関連でもある三井不(8801)も6月の戻り高値3535円に接近中。打診買いの後、6月高値クリアから、全般地合い悪化場面毎に下値サポートライン上で拾っていきたい。また、目下、トヨタ(7203)、岩谷産(8088)などに代表されている燃料電池車(FCV)など幅広い環境配慮型自動車関連株、プリマハム(2281)、セブン&アイHD(3382)など内需関連株をメインに、そして、テクニカル面だけでの注目株やハイライト銘柄・・を紹介していくことに変りはない!?

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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