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2008/03/21

◆「閑散に売りなし」は兜町格言。アジア・太平洋15市場中実に9市場が休場となった「復活祭」前の金曜日星取表は5勝1敗。東京市場は海外市場の休みもあり、売買代金2兆円割れ、出来高18.2億株の極低水準にとどまった。NYダウは乱高下したが、ドル安が一服し、世界の投機マネーの吹き溜まりとなってきた商品相場は急落した。非鉄・貴金属、原油、穀物先物市場のガラもあり、株式相場は堅調展開となった。もっとも、時価総額上位銘柄は堅調だったが、次の相場に向かう新たな兆しは何も見えないまま終った。この日は、<「資源株」グッバイ、金融株や不動産関連株などの「資産株」コンニチワ>といった流れとなったが、次のステージとして続くには、「邦銀にはサブプライム関連で追加損失が発生する」とのアナリストの指摘があるなどなお越えなければならないヤマがある。24日(月)に1月1日時点の公示地価が発表される。昨年は全国平均が16年ぶりにプラスに転じたが、今年のプラス継続は難しそうだ。不動産物色の流れは広がりそうにないか。

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◆4月1日の日銀「企業短観」で業況DIは悪化しているであろう。また、今3月期企業業績は増額修正組よりも減額組が圧倒的に多そうだ。●国会は衆参のねじれにより機能不全に陥っている。日銀総裁は代行で間に合わせたが、来週以降は「道路財源法案」でまた愚鈍政治ショーが再に演じられそうだ。しかし、福田首相はじめ各国首脳が「7月洞爺湖サミットは環境サミット」との位置づけにあり、環境関連の会議・イベントは続く。「地球温暖化にどう向き合うのか」、引き続き、環境関連株の一角から人気株が登場すると見る。ただ、海外投資家が売り越しを続けるなかでは、注目は、時価総額上位組ではなく、小型株であろう。■太陽光発電関連では、●まず、電極塗布装置などが好調に推移しており、大幅増収増益基調が続きそうなプロデュース(6263・ジャス)。1月安値27.9万円を大底に、2月につけた29万を二番底としたW底を形成した後、3月初めに向け急騰。17日の下げは75日線が下支えして、きょうは40万円台を回復する場面があった。週明け以降の上値挑戦が期待される。●先に紹介した太陽電池製造装置が主力のエヌピーシー(6255・マザ)は、今年1月まで40万円を挟んだモミ合いに終始してきたが、2月からきれいな上昇基調入り。3月安値では25日移動平均線に下支えされ、この日は6150円の上場来高値を付けてきた!人気先行ではあるが、「チャート良し!」の間は攻めていくべきであろう。■中外炉(1964)は、以前、儲けにくい銘柄として定評があり「損害炉」と揶揄されていた。が、今やエネルギー分野関連の受注が大きく伸び、今3月期受注額は過去最高の600億円に拡大する見通しだ(04年3月期322.7億円→432.4億円→465.7億円→07年3月期533.5億円)。つれて、来09年3月期、10年3月期と収益拡大が期待できる。ニ酸化炭素(CO2)削減活動が世界中で拡大するなか鉄鋼・素材関連企業向け省エネ対応型熱延用過熱炉や太陽電池関連製造装置が伸びている。来期予想PER20倍、670円まで5割アップを期待したい。●省電舎(1711・マザ)は発行済み株式総数7000株、エネルギー削減保証事業を展開する。節水機器を手掛けている同社に新たな魅力感じる!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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