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2011/10/14

◆14日、10月第2週末、日経平均は前日比75円安の8747円と反落、前日の値上がり分の大半を消して終った。前日にかけての戻りが急だったうえ、欧米株の反落や円高に振れたことで輸出関連セクターを中心に利益確定売りが広がった。また、内需関連セクターも大半が3日連続安となった。13日に格付け会社スタンダード・プアーズ(S&P)がスペインの国債格付けを引き下げたことや、欧州中央銀行(ECB)が域内経済の減速の可能性を示したことを受けユーロが下げ、円が反発した。13日の米国市場では、大手金融機関で決算発表第1号となったJPモルガン・チェースの決算が厳しい内容だったことから、欧州株に続き米国株も反落し、売りを誘った。スロバキア議会がEFSF機能拡充案を可決したが、東京外為市場で円はユーロに対し7日ぶりに反発した。が、14日からのG20財務相・中央銀行総裁会議の結果待ちで、日中値幅は小幅にとどまった。■前号で記したように、NYダウは8月31日の戻り高値であり8月中旬以来の上値抵抗ゾーン1万ドルとび台〜1.15万ドル超のボックス相場から抜け出し、一段上の水準に切り上げることができるかどうかがポイントとなる。一方、日本株は昨年4月に付けた1万1408円がリーマン・ショック後の高値であり、今年2月戻り高値1万891円が二番天井となった格好で89年末の大天井に対する長期下落トレンドから抜け出してはいない。日本株の売買シェアの3分の2を海外投資家が握っており、戦術、戦法は彼らの手のなかに隠されている?当欄注目銘柄も厳しい状況が続いている。テクニカル面で、なんとか格好が付いているのは、東証上場後高値圏にあるウェザニュズ(4825)だけか。●日マクドナルド(2702)はチャートの型が壊れない限り、あせらず「相場の時」を待つことにしている。●業容拡大が続くサイバー(4751)だが、2月から7月末にかけ5カ月間の30万円前後の厚い壁が上値を押さえ込み、52週線奪回に向けた動きが成功するかどうかは微妙。今週は52週線まで戻したところで反落。7月に付けた30.6万円の5年半ぶり高値以降は、9月にかけ二段下げ。好調な業績はともかく、いったん、52週線手前で戻り売りとすべきか。●一方、緩い下値サポートラインである200日線に接近してきたデータセンター運営のビットアイル(3811)は今週、その200日線や13週線ラインで下げ止まった。しかし、上昇展開に転じるには全般相場の好転が待たれる。9月前半に発表した今12年7月連結経常利益予想は前期比33%増と増益ピッチは縮小するものの高成長は持続する。26週線沿いもしくは52週線がアンカーとなった中期上昇基調を刻んでおり、9月末につけた07年春の株式分割後高値16万4300円を乗り越えた展開に期待している。が、今現在の相場は、200日線などサポートラインを割り込み、回復期待が遠ざかる以前に「売れ」が基本ではある・・。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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