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2009/08/07

◆日経平均は24円高の1万412円09銭と小幅続伸。7日の米雇用統計発表を控え模様眺め気分が強かったが、底堅さは変わらなかった。前日に急反騰した主力輸出株は、電機機器を除き、自動車関連株を先頭に下げに転じた。TOPIX業種別株価指数で、輸送用機器は0.8%下げて値下がり率7位となった。前日は買い直されたが、米雇用統計の発表前ということで見送り気分が広がった。それでもトヨタ(7203)は4000円割れした後、切り返し40円安の4090円とこの日の高値で引けた。同社株は7月13日に3380円まで下げ、200日移動平均線を割り込んだものの、今週で4週連続陽線。そして、週明けには上昇中の26週移動平均線が下落基調にある52週線を上抜くゴールデンクロスが示現する。出来高、売買代金とも低調ななかだけに、ここから、強気で買うには、米雇用統計の好転、住宅価格の底入れ反転など消費環境好転が必要となるが・・。

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◆雇用統計発表後、米国株がどう動くが注目処。米国株次第で世界市場、東京市場がかわり、主力輸出関連株の動きも変わる。NYダウが9500ドル台に乗せた時?達成感と高値警戒感が走る?それとも、1万ドルに乗せた時?調整のない相場は折れるときはポッキリ折れる。NYダウが9500ドル台に乗せ時?達成感と高値警戒感が走る?それとも、1万ドルに乗せ時?

◆個別銘柄はともかく、総論は引き続き様子見だろう。一歩退いてパッチワーク的に1日、1日現れた経済動向、企業動向を織り込みつつ強気相場が続くのを、観察するのもよい。ロスカット価格を設定した上で目先の流れに乗るのも一法。

◆日経平均と同様に上昇基調を描いている銘柄は多い。日経平均の動きに合わせてその銘柄は売買すればよい。なかで、今週4日に年初来高値を付けた東芝(6502)はいまさらの感はある。が、10億株の新株発行の重しはあるが、半導体事業が最悪期を脱したことは、原子力事業との二輪で走る路線の先が見え始めたことでもある。■当欄では、2年ぶりに1200円台に乗せてきた東芝プラント(1983)を引き続き注目。また、日ガイシ(5333)は昨年10月安値からの6週移動平均線に下支えされた上昇基調が続く。昨年6月の戻り高値2430円前後が当面の目標株価となるが、行き着くことができるかは?

◆一方、静かに上値を追っているのが介護関連株。きょうの星取表は3勝5敗1分けだが、ケア21(2373)、セントケア(2374)、ケアサービス(2425)が年初来高値を更新した。いずれも品薄株ということが難点。その意味で、昨年10月の上場来安値から上昇基調にあるメッセージ(2400)が7月に年初来高値17万8700円をつけた後、調整色を強めている。ここで値幅・日柄調整をしっかりして、復帰してもらいたいところ。それとも、25日線にタッチしたことで調整は終ったのか?そして、1000円台固めが続くニチイ学館(9792)が調整をいつ終え、再度、上値を試す流れに戻るかウォッチングし続けたい。■バイオベンチャー株では、6日、6月中間期連結最終赤字幅が拡大したと発表のアンジェスMG(4563)が反落。が、16万円台から12万円台にかけ週足移動平均線が走る。買い場を探したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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