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2015/12/14

◆日経平均株価は前週末比347円6銭(1.8%)安の1万8883円42銭と急反落し、11月4日以来の終値1万9000円台割れとなった。前週末の海外市場で原油市況は下げ止まらず、欧米株式相場も下落。円は海外市場に続き、朝方からリスク回避の反発始動となり、株式市場は朝方から売りが先行。10時過ぎには1万8611円水準までみた。その後、買い戻しや値ごろ感からの買いなどで下げ幅を縮小したものの「陰線」日足での終了となった。

 業種別株価指数では、水産・農林業が0.96%の続伸と唯一上昇したのみで、小幅に3日続伸となっていた鉱業が一転2.70%の大幅下落となり11月2日以来の終値安値水準に後退、一時は10月5日以来の水準に後退する場面もあった。

 世界株式・商品市場の悪化から2位となった証券・商品2.64%安を挟み3位には石油・石炭2.53%が入り、4位機械2.37%、5位鉄鋼2.25%を挟み6位には非鉄金属が2.25%安と資源株が上位となり、輸送用機器や保険、電気機器、10位その他金融1.87%安・・と輸出株、金融株が上位に並んだ。

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◆「落ちる処まで落ちれば、あとは、上るだけ」という忠告は有り難いものの、円高、商品・株式市場同時安の連鎖のなか、さて、年末までどう向き合えば良いのか?新年の展望もいかに描けばよいのやらとつい声が出てしまう状況。もっとも、こんな場面は誰もが、何度も、しかも、もっと厳しい状況が何度もあった筈。一歩、市場に距離を置いて、自分得意の分野、銘柄を引き続きしつこくウォッチングしていき、「買い場」を探したい。 

 当欄ウォッチング銘柄もまた、食品・レストラン関連では半分強の銘柄が上昇も、電気、自動車など輸出関連ほか大半が厳しい結果となった。

 そんななか、前号で記した●物語コーポ(3097)は5690円と続伸し連日で最高値を更新した。一方、●サンマルク(3395)が8月の分割落ち後高値以降は、11月に今期経常利益予想の減額修正を発表したこともあり、続落基調が止まず、この日は、分割落ち当日の安値を更新と明暗を分けることになった。

 なお、当欄銘柄では●アリアケジャパン(2815)は小反発となり、●伊藤園(2593)は3日続伸。輸出関連では、10月後半に初の2万円台乗せ達成後は調整色を強めていたシマノ(7309)が20円高の1万8170円と小反発となり、日産自(7201)は変わらずを2日挟み4日ぶりにわずかながら小反発した。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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