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2014/05/28

◆日経平均株価は小幅ながら今年初めての5日続伸となった。前日比34円43銭高の1万4670円95銭となり、長期相場を示唆する200日移動平均線を4月8日以来ほぼ8週間ぶりに上回って終了した。26日に52週線をクリアして2日遅れの200日線クリアは先行きに明かりが灯ったサイン?気になるのは、1部市場の出来高は3日連続で20億株台割れ。売買代金は7日以来、15日ぶりに2兆円台を回複したものの、市場エネルギーが乏しいことを示唆。この日は、海外勢など売り方の買い戻しが入ったともいわれており、200日線クリアから一段高の相場に発展するにはさらなる市場エネルギーの拡大が欲しいところだ。■この日のビックリ!は三井不(8801)の最大3000億円規模の公募増資だ。先手必勝とばかりに、アベノミクス効果や東京五輪招致などに伴う事業機会の拡大を読んでの積極投資の選択!株価は、5日ぶりに大幅反落し200日移動平均線を割り込む。しかし、日中足では、前場10時頃にこの日の安値を付けた後は、引けにかけ下げ幅を縮小する展開となった。もっとも、週足ベースでは上値ネックラインとなってきた26週線や52週線がなお上値の重しとなっている。同社の選択を良しとすれば、売り一巡感が出るまで移動平均線を巡って攻防戦をウォッチングしてゆくべきであり、長期線クリアが鮮明化すれば「買い」、長期線を割り込んだ後ジリ貧基調や急落展開となった時は見送り・・。

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◆大成建(1801)が大幅続伸し連日で年初来高値を更新、大林組(1802) 、清水建(1803)、鹿島(1812)もまた活況裏に年初来高値を更新・・と大手建設株がこの日そろって好人気となったことは三井不株を力づける?大手建設株人気化は、27日に復興庁が東日本大震災の被災地での住宅再建・復興まちづくり加速化対策第5弾を発表したこと、加えて、日本建設業連合会が27日に発表した4月建設受注額が前年同月比2.2倍増の1兆4450億円と大幅プラスとなったことが材料視されたもの。アベノミクス相場始動後に26週線沿いの上昇基調にあるのが清水建。大成建、大林組、鹿島は52週線沿いの上昇基調となっている。■当欄主戦のプリマハム(2281)は、12日高値更新後に例年通りの墜落。しかし、直近安値をつけた日から5連騰で12日ぶりに230円台に復帰してきた!25日の当欄でも記しており再チェックしてほしい。●また、21日付けで記した日本空港ビル(9706)は地味ではあるが着実に短・中期線沿いの上昇基調が続いており、4月高値更新を窺う格好となっている。PER割高感はあるものの、経常増益率の高さが上昇トレンドを導いていくと当欄はみている。●14日付けで紹介のAPカンパニ(3175)は3月の上場来安値から回復基調にあったが、この日は急騰。一時、200日線や52週線をクリアする場面があった。終値でこの両線をクリアしてきた時が、上昇相場入りの合図!と見てよさそうだ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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