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2009/06/17

◆日経平均は87円高の9840円と3日ぶりに反発。16日の米国株が続落した悪い流れに9705円と反落スタートとなった。が、すぐに上げに転じ、堅調展開で終始した。●GSユアサ(6674)が期待通りに大活況裏に上値を追う展開となり連日で上場来高値を更新。つれて、太陽電池関連株が後を追うなど環境関連株人気が拡大、また、政府の贈与税軽減など政策支援を背景に住宅関連株が人気となるなど、物色人気が広がった。GSユアサは1億951万株の大商いで、131円高の1180円引けで1187円がこの日付けた上場来高値。この流れが、新神戸電(6934)の大幅高につながり、古河電池(6937)が人気となり、5月に発表した電気自動車用モーター・インバーターや風力発電製品が材料視されてきた明電舎(6508)は5800万株を超える大商いで80円高の577円ストップ高に誘った。

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◆また、電池材料を手掛ける化学各社株を刺激。さらに、●三洋電(6764)は1部出来高2位の1.28億株の大商いで35円高の279円高値引け。昨年6月20日以来1年ぶり高値水準に上げてきた。5月に発表した中期経営計画では、世界各国の景気刺激策・環境政策は同社事業に直結しているとし、ハイブリッド車用二次電池の投資拡大や太陽電池戦略の再構築、量産投資を含む事業計画推進などを打ち出している。株価は、ITバブル期の2000年10月に高値1060円を付けた後は、昨年10月安値110円まで下落。ほぼ10分の1となった。パナソニック(6752)によるTOB(株式公開買い付け)は先にずれ込んでいるが、上場維持は図る方向。上値関門である昨年5月高値297円を突破することが当面のポインとなる。

◆この日の注目は、64円高の1015円と年初来高値を付け、昨年10月2日以来8カ月半ぶりに4ケタを回復した昭和シェル(5002)だ。CIGS型と呼ばれる太陽電池事業で最も先行している企業として注目されている。同型太陽電池は、高い変換効率や低コスト、製造がより単純、シリコンは不要、同社以外は短期的な事業化などが難かしい・・。同社が先に発表した中期経営ビジョンでは、太陽電池で14年度経常利益1000億円のうち500億円を太陽電池事業で稼ぎだすとしている!? ただ、GSユアサが逆流した時は、いわずもがな・・!?

◆介護関連株も元気、星取表は7勝1敗。下げたのは、15日に年初来高値を更新し、利益確定売りが先行したロングライフ(4355)のみ。ケア21(2373)は7.1万円ストップ高かつストップ高買い気配で245株の買い注文を残した。同社株の魅力は、日風力開発(2766)と同様に、これまで株式の新規上場来、相場らしい相場がなかったことだ。初めての上昇相場!に期待大。●通信教育最大手で介護事業も展開するベネッセ(9783)が続伸。マコーリー証券が16日付けリポートで、新規に投資判断を「アウトパフォーム」(強気)、今後12カ月間の目標株価を6000円として調査を開始したことが手掛かり材料視された。景気低迷、高齢化社会を背景とした着実な成長性を評価すると指摘。介護事業では、日本社会の高齢化による旺盛な需要を背景に成長を遂げると予想、同事業営業利益は12年3月期までに倍増の56億円に達しよう指摘した!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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