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2008/08/22

◆日経平均株価は終値、取引時間中安値とも7月安値を割り込んで終った。6月6日の戻り高値後の安値調べはまだ続くということになる。そして、外国人投資家の日本株投資へのリスク許容度は低下した。ドル換算の日経平均は116.34ドルで終り、05年10月28日の115.78ドル以来の安値水準となったのだ。21日の米株式市場で2大住宅公社株が「財務省の支援策により株主価値を失う」との懸念が一段と高まり金融株が大幅下げを牽引したうえ、NY原油先物が今週1バレル=110円台から120ドル台に基調を強めるなど外部環境の悪化から悲観人気が走ったのだ。

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◆ただ、売買代金は1.5兆円となり、前日出来高14.73億株は半日取引の1月4日大発会以来の低水準・・と投資家が市場を見放したような極端な薄商い。エネルギー面は陰の極だ。もっとも、アジア・太平洋市場はというと、中国は下げたがインドが反発し休場の香港を除き7勝7敗と五分。そして、「韓国産業銀行が投資を検討している」と報じられた米リーマン・ブラザーズが大幅高したことから、22日の欧米株は企業買収の思惑人気を背景に、急反発・・。ドルは110円台を回復した。

◆来週8月最終週は、相次ぐ「米住宅関連統計」発表が市場の強弱感を分けそうだ。が、基本的には世界景気は後退局面のあり、北京五輪が終った中国は「夢の跡」の軟調相場のなかのリバウンド場面となるか?

◆前号で、「セブン銀(8410・ジャス)が銀行株続落のなか独歩高し上場来高値を更新した!」と報じたが、この日は、利益確定売りに一時前日の最高値比2万円安の26.76万円まで大幅反落。<相場の強い時は、「高値更新銘柄にちょうちん買い」が最良の投資作戦>だが、現在のような<買いエネルギーが極端に乏しい場面では、「高値更新には利益確定売りを先行させるべし」がベター>か。独歩高と思ったが、26万円台前半から6週線の25.8万円水準を押し目買いすべきか。

◆また、前号で「05年正月に注目株としたCCC(4756)が大底から反転期入り」とした。この日は20日の年初来高値692円に対し一時625円までの続急落となった。もう一段下押す場面があるかも知れない。が、中期的には600円前後は黙って買える水準だ!先に発表した08年4〜6月期(第1四半期・1Q)連結営業利益は前年同期比35%増の32億7500万円だった。主力のTSUTAYA店舗数は44店増の1339店舗と3%増。Tカードの発行拠点数が1万カ所を越え、T会員数は月間100万人ペースで拡大。1Q末で847万人増の2925万人と41%の大幅増となった。20代が会員数の52.5%を占め、同社を支える。先行投資の負担増などコストアップが響き営業利益は伸び悩んできた。ようやく、前期に前の期比5%増益と増益率を高め、今期2%増と慎重計画の後、来10年3月期は13%増の175億円を中期計画。相場は今年3月安値333円を基点とした中期上昇基調入りが示現しつつある。●NTT(9432)は日興CGが投資判断を「1M」から「2M」に、目標株価を60万円から57万円に引き下げた。が、4日ぶりに反発した。75日線が200日線を上抜くゴールデンクロスは1日に示現。3月安値基点の中勢上昇波動は続く。「強気」継続。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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