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2014/11/18

◆日経平均株価は370円26銭(2.1%)高の1万7344円06銭と反発し前日の下げ幅の71%を埋め、1日で1万7000円台を回復した。前日の海外市場で欧米株は堅調に推移し、円は対ドルで116円台後半へと続落した。そして、東京外為市場でも円は同水準へと反落して始動。朝方から買いが先行。全33業種がそろって上昇した。10月29日以来で今年14度目の全業種上昇となった(全業種下落は10月21日が最後で今年22回あり)。

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◆業種別値上がり率トップは3.90%高の水産・農林業、●日水(1332)が34円高の421円と08年8月以来17日の高値に買われことが主因。国際自然保護連合(IUCN)が太平洋クロマグロを絶滅の恐れがある野生生物を指定する「レッドリスト」の絶滅危惧種に加えたことを受け、同社養殖事業への需要拡大を期待した思惑買いが入ったという。ただ、報道ではマグロ養殖事業の売り上げ規模は開示していないという。2位は繊維製品3.18%高、ここでは●東レ(3402)が米ボーイング社から航空機向け炭素繊維複合材を1兆円分受注すると正式発表し37.9円高の880円引け(この日高値881円は07年12月以来の高値水準)と買われたことが主因。過去最高となる取引額であり、1000億円を投じ米国に工場を新設、17年にも一部稼動。既存の工場と併せると米生産が日本国内を初めて上回ることになるという。商業生産を開始して約40年、長期及ぶ炭素繊維事業が実を大きく結び、飛躍の時代入りを期待した買いが広がった。機械、電気機器など輸出関連も上位に並んだ。なかで、輸送用機器は2.29%高で15位ではあるがスポットを浴びたのは●トヨタ(7203)で3日連続の年初来高値更新。18日に、「セダンタイプの新型燃料電池自動車(FCV)『MIRAI』(ミライ)を開発、12月15日より発売する」と発表したことが買いを誘った。MIRAIは、水素を空気中の酸素と化学反応させて自らが発電して走り、優れた環境性能はもとより、利便性や走る楽しさもあわせ持つ、モビリティの新しい幕開けを告げるクルマであるとの紹介もあった。価格は723万円。自社開発の燃料電池技術とハイブリッド技術が融合。高エネルギー効率であり走行時にCO2など環境負荷物質を排出しない環境性能も実現。3分程の水素充填で十分な走行距離が得られるなどガソリン車と同等の利便性を備えているという・・。いずれも、世界級の話題が買いを誘ったといえ、今後も、話題となり続けることになりそうだ。全体相場が緩んだ時こそ中期買い好機銘柄か。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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