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2009/10/14

◆日経平均は前日比16円安の1万60円6日ぶりに小反落した。13日のNY市場で金融株が下げたうえ、日航(9205)の「債務超過、私的整理活用方針」などが報じられ、金融株の下げが急となったうえ、午後に円が一時1ドル=88円台に上昇する場面がありここもと堅調だった輸出株も反落。日経平均は模様眺め気分が強いなか連日の100円未満の上下幅で終始した。■13日の米国市場では、ここまで買いが先行してきた銀行株が急反落した。アナリストのゴールドマン・サックス投資判断引き下げがきっかけ。ただ、引け後に半導体最大手のインテル決算発表を控え、積極的に売る動きはなく、NYダウは4日ぶりの小反落で終った。S&Pは7日ぶりに反落した。なお、インテルが発表した10−12月期売上高予想は市場予想平均を上回った。同時に発表した前7−9月期決算では、売上高は前年同期比減少ではあったが、今夏に増額修正した92億ドルを超過達成した。直近の米株式市場では、アナリストが決算発表を控えた企業の投資判断引き上げを受け堅調展開が続いてきたが、13日は一服した格好。

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◆東京市場は、先にも記したが、米国株、為替、外国人動向次第の相場となっており、米国株の軟調場面でも大きく上値を試すような自律的な買いエネルギーは乏しい。そして、米国株の追い風がない中では連日で模様眺め気分の強い動きとなった・・。■前号紹介の3銘柄は堅調だった。といっても、東芝(6502)は503円と今年初めて500円台を付けたものの、終値は変わらずの492円引け。5日には431円で喘ぐ場面があったのだからよしとするか。しかし、500円を付けたことで買い一巡感が出てしまう恐れが残る。ただ、上昇基調は続いており、今しばらくは、突っ込み場面あらば買うとの姿勢で臨みたい。●一方、東芝プラント(1983)は9日安値から2日間で150円強上げたことから戻り待ちの売りや利益確定売り出やすくなっているが、中勢上昇基調が徐々に鮮明化しつつあるなか、これも突っ込みを狙って拾う姿勢を継続したい。●また、朝日インテク(7747)は5連騰、8月31日の年初来高値1629円にあと33円と迫る場面もあった。こちらは、熱い内に一気に攻め続けたいものだが、さて・・。

◆第一稀元素(4082)が10%超の大幅反落。ジルコニウム化合物製造最大手で、自動車排ガス浄化関連株だが、13日大引け後に今10年3月期通期連結業績予想の大幅増額修正を発表したものの、好材料出尽くし感から利益確定売りが広がった。9月28日の直近安値2330円から13日の年初来高値3500円まで50%上昇したのだから、いったん売り優勢となるのは当然。今、買うという話ではないが、ここから、ウォッチングを開始したい。●大型自転車専門店チェーンを展開するあさひ(3333)については、先に何度も取り上げたが、消費関連株の優勝劣敗が株価に反映されやすくなっているここは、勝ち組消費関連株がより強い勢いで動く場合が多そうだ。9月に株式分割落ちした同社株は発行済み株式総数が増えた分上値が重くなっているが、東証1部で2624万株の発行株数を嫌う必要はない。2日に付けた1765円の分割落ち後高値更新が射程距離に入ってきた。もう一段上の相場が期待できそうだ。●あと、ブラジル五輪に絡む開発関連株として、東洋エンジニア(6330)に注目したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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