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2007/11/05

◆いやはや、なんとも!「何を考えているのやら」。民主党小沢代表の理解できない唐突過ぎる行動(福田首相との2回の党首会談、大連立構想騒動、辞意表明)にあきれるほかない。<国に政策無く、ひともない>厳しい状況のなかで、マーケットが迷走するのは当たり前か。しかも、「金商法」施行で、証券の営業前線に異常あり。「個人投資家保護」をうたうが個人から情報を遠ざける。「貯蓄から投資へ」との建前だけは立派な金融庁焼け太りのいびつな状況下。想定外の米サブプライムローン関連損失の拡大は世界の株式市場を、先が見えにくい状況へと追い込みつつある。米大手証券メリルに続く、米銀最大手のシティグループの巨額損失計上、トップ更迭。米金融政策は的確かつ矢継ぎ早との声は聞かれるが、過去最高値を走ってきたNYダウ、SP500種指数だけに、調整は厳しい。しかし、それでもNYダウのチャートは今も上昇トレンドの上にある。一方、日本はといえば、10月末の日経平均株価はお化粧で何とか長期相場を占う指標のひとつ24カ月移動平均線へのプラスかい離を守ったが、先週末からの続落で再び、マイナスかい離幅を拡大。

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◆5日のアジア主要14市場の星取表は、2勝(台湾とフィリピン)12敗(太平洋2市場を加えると2勝14敗)。市場が警戒したのは終値で5%の大幅下げとなった香港市場の動向。東京市場では、サブプライム問題により米金融機関の損失が拡大するのではないかとの懸念から銀行株が続落。さらにこれまで、市場を牽引してきた国際商品市況関連の海運、造船、鉄鋼、非鉄・・などが一段安と下げが厳しい。

◆当欄中核セクターの原子力関連株も調整色を強めてきた。来年6月洞爺湖サミットまでまだまだ時間がある。ここから留意するのは、三羽烏である日製鋼(5631)、帝国電機(6333)、トウアバルブ(6466)が、200日移動平均線、52週線、24カ月線とのプラスかい離維持、もしくは、小幅マイナスかい離に止まり、下値切り上げ相場を継続できるかということ。日製鋼、トウアバルブは「7月高値に10月二番天井」の格好となっており、東芝(6502)、三菱重(7011)など主力大型株が動けにくい状況だけに木村化(6378)など他の原子力関連株とともに、目の前の全般軟調相場をどう切り開いていくのか注目していきたい。

◆自動車関連株は頑強展開が続く。今3月期業績予想の増額修正、好決算を背景に人気化、TBK(7277)は10月末の493円からこの日699円までストップ高を交えての急騰劇だ。三菱自(7211)、日産自(7201)、富士重(7270)・・が堅調展開をみせ、TBKのみならずTDF(5641)、自動車部品(7233)のいすゞ系トラック部品株が急騰。16日が中間決算発表予定のプレス工(7246)もチャート好転のPER割安株でありかつ増額修正期待が高まっている。最高値圏で頑強展開が続く次期中期成長株期待のデンソー(6902)、一時過去最高値を更新したガイシ(5333)など自動車の内外環境規制強化を背景とした成長期待を背景に当面相場の柱の一つとして引き続き期待!■日東電工(6988)は中国の大気汚染の深刻化、喘息患者急増で必要とされる時を迎えた!昨年正月の上場来高値から2年間株価は転び続けた。が、10月の瞬間5000円割れで底入れたと見てよさそうだ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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