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2015/09/01

◆15年度相場はこの日下期入りしたものの、日経平均株価は前日比724円79銭(3.84%)安の1万8165円69銭と大幅続落。1万8000円台割れとなった8月25日以来となる安値水準でのスタートとなった。1部市場銘柄の95%以上の銘柄が下げるほぼ全面安の展開だった。午前に発表された8月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が好不況の分かれ目50を下回ったことから中国景気への減速懸念がさらに強まり、売りポジションを積み増すなど運用リスク回避の動きが広がる格好となったという。外国為替市場では、円相場が1ドル=120円台半ばと円高・ドル安へと傾くなか輸出企業を中心に採算悪化を懸念した売りが広がり、直近買われていた内需関連株もまた売り急ぐ流れとなった。後場後半は下げ幅をさらに拡大し安値引けとなった。直近相場急落の主犯みられるヘッジファンドが中国PMIの6ヵ月ぶり50ポイント割れをみて売ったたとの報道もあった。

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◆筆者地元発である住友金属鉱山(5701)もまた続落・・と下値模索展開が止まない。市場では「原油市況は足もとヘッジファンドの買い戻しとみられる需給要因で急反騰態勢にある。しかし、中国の景気減速懸念は強く、銅やニッケルなど非鉄市況は逆風環境が止まない。在庫過剰からニッケル市況の軟化が顕著となっており、約6年ぶりに1トン=1万ドル大台割れとなっている」との声が聞かれた。同社への収益懸念が売りを誘う悪い格好となっている。8月26日の年初来安値1379円を守ることが出来るか?は、週明け以降の市場環境次第と言う心細い格好となってきた。ここまでくれば、底を見るまで待つしかない?●伊藤園(2593)も4日ぶりに反落した。朝方は買い先行、7日営業日ぶりに2900円台を見たものの、すぐ下げに転じ、2700円台で下げ渋るも突破され、引け前には2700円割れと一段安の展開・・。そんななか、6円高の226円と反発した●パイオニア(6773)には、かつて当欄でも紹介していた「自動運転車」分野への参入を1日付日本経済新聞が報じたことから、低位材料株として短期資金の買いを集めた格好に。テクニカル的には25日移動平均線を一時上抜いたが、プラスかい離推移をしっかり確認できるまでは気は抜けない。カーエレクトロニクス技術を駆使し自動運転車分野へ参入し次世代車載機器とクラウドサービスの開発を提案している。同紙は「(同社は)自動運転車に搭載し、周囲を3次元で把握できる計測機器を開発した。光ディスクの読み取り技術や既存設備を活用し、従来より低コストで製造できるのが強み」と伝えた。闇夜的相場のなかでの真夏の夢となることなく、育って欲しいものだ。が、当欄での出番には開発スピードなどこれら材料を吟味したいところだ。●主戦プリマハム(2281)も337円と続落。それでも、200日、52週線沿いの上昇基調は維持。なお、全般相場を横目に自分こだわりの銘柄もウォッチングを継続しよう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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