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2012/07/24

◆日経平均は前日比20円安の8488円と3日続落。6月8日以来1カ月半ぶりに8500円割れの終値となった。引き続き欧州債務問題が世界市場を覆い、欧州株は大幅続落。米国株も大幅続落した。スペインの4−6月GDPが前期比0.4%減だったことからスペイン10年国債利回りは7.5%を超え危機ラインを上昇中。スペインとイタリアは株式の空売り禁止を発表する羽目に。もちろんギリシャはもっと厳しい状況にある。一方、ドイツ国債は18日に行われた2年物国債の入札で、平均落札利回りがマイナス利回りとなったという!同様に格付けがAAAのフィンランドもマイナス金利に下がる場面があったという・・。結局、ユーロ圏がここまで必至に、ギリシャ、スペイン、イタリア債務危機対策を策定、対策会議にはにわかに知恵を集め、各種発表を繰り返してきた。もちろん、何も発表がないままでは市場は大混乱を招くことになるが、各種発表は時間稼ぎ的なものが大半で「生煮えの対策」との指摘もある。そして、生煮えの相場が、活きの良いピチピチ跳ねる相場に転じるには欧州リスクが高すぎる!?

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◆内需関連株では、コンクリート補修でトップのショーボンド(1414)は当欄ピックアップ銘柄のひとつ。6日に2300円台のHD化後最高値を付けた後は、一服中だが、2060円台にある26週線が下値サポートラインであると改めて確認したところから押し目買いをスタートとしよう。一方、2300円台をあっさりクリアしきれないようでは「利益確定売りも良し」としたい。前6月期決算発表は8月10日の予定、上下どちらかに別れる日は近いか。●カゴメ(2811)が1746円と09年10月以来の高値を付けた。08年高値2095円から今年3月安値1230円まで下げた後、上げに転じているもの。23日発表の13年3月期第1四半期決算が18%増収、33%経常増益とここしばらくなかった大幅増収増益だった。前年同期は東日本大震災があったが、今期は前年同期比の落ち込みを大幅に上回って着地した。背景にあるのは、年初来続いているトマトブームだという。筆者はトマトの丸かじりが大好きだ。夏場となれば朝、夕(実際は真夜中)冷やしたのを1個づつ食べている。が、トマトブームとは知らなかった。知友アナリストは2月にトマトがメタボに有効と言う研究結果のテレビ報道が人気に火を付けたという。もっとも、12日に上期、通期予想の増額修正を公表しており、買いは調整を待ってからとしたい。●当欄トップ銘柄の日マクドナルド(2702)の株価は、4〜6月にかけ2300円台が上値関門となり、7月戻り高値は2200円台と一段下に後退した。今後ミニ三角保ち合いから上下どちらに放れるか?注目しよう。23日に東京・表参道店を「マックカフェ」第1号店とし営業を開始したカフェ事業は、今後5年で1000店にカフェ併設を計画する。しばらく、月次動向から目を離すことはできそうにない!全サイズ100円と分かりやすく単純な価格設定。うまく、浮上するか注目したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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