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2015/03/27

◆日経平均株価は週日比185円49銭安の1万9285円63銭と続落した。この日は3月期決算企業の配当等権利落ち日であり、配当分111円を考慮しても前日の急落もあり、週足ベースでは2月第1週以来7週間ぶりの反落であり、陰線足は10週間ぶりのことだ。円は米景気指標改善から対ドルで反落したものの、前日の海外市場でNYダウが4日続落し計420ドルの大幅下げとなるなど欧米株がそろって下落したことから、朝方から(配当落ち分考慮後でも)マイナス発進。その後、下げ幅を縮小し落ち分考慮後ではプラス圏に戻す場面もあったが、後場には利益確定売りなどが広がり上値が重くなっていった。14時過ぎには1万9100円台割れ場面もあった。業種別株価指数は値下がりが31業種となり、値上がりはサービス0.34%高、小売0.00%高の2業種のみ。値下がり率1位となったのは海運3.19%安、2位卸売2.71%安、3位水産農林2.43、石油・石炭2.22、5位鉄鋼2.09%と5位まで2%超の下落。一方、値上がりしたのは2業種のみでサービスが0.34%、小売は0.00%と虫眼鏡が必要なわずかなレベル・・。騰落レシオ(25日移動平均)は101.2ポイントと4日続落し2月6日以来となる100ポイント台割れが目前となった。もっとも、機関投資家が動けない3月期末という特殊要因の状況下で直近の急騰もあてって利益確定売りが広がったというのが主因か?過大な期待が削がれた格好。■そんな中、パナソニック(6752)が5日ぶりに反発した。一時1614円と昨年12月高値を更新し2008年11月以来の高値を付けた。26日に来16年3月期営業利益計画を4300億円(今期計画3500億円)としたと発表したことがサプライズとなったもの。同時に、成長分野と位置づけている自動車、住宅関連などの事業強化のため来期から4年間で企業買収などで総額で1兆円規模の戦略的な投資を行う計画を明らかにし、企業の買収や研究開発、それに海外での家電事業を中心とした広告宣伝などに充てるとしている。もっとも。テクニカル面では、久々の高値圏で、中身の乏しい剣を突き上げた格好の日足となったうえ、出来高は2224万株と昨年11月4日以来めったにない高水準となったことから、明日以降の相場に留意したい。

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◆当欄注目の浜松ホトニクス(6995)が85円高の3670円と反発した。この日1対2の株式分割落ちとなったが、後場前半には200円高の3785円まで上げ幅を拡大し、分割落ち前の最高値7440円(考慮後では3720円)を実質7日ぶりに更新した。100株単位とあって買い安さがさらに増し加わったことが買いを誘ったようだ。テレビ開発の創生時代から関わってきた光技術では、光半導体など新しい世代の技術の華が開花し収益が大。今15年9月期連結経常利益は前期比3.0%増の232億円と会社側は慎重見通しだが、為替前提が1ドル=100円であり、電子管、光半導体、画像計測機器の主力3事業そろって好調に推移しており上振れ期待感が高まった?ちなみに、1987年超新星爆発に絡み同社製の光電子倍増管によりニュートリノを世界で初めて検出したのが小柴昌俊東大名誉教授。そして、教授は2002年にノーベル物理学賞を受賞している。●また「東京ディズニーランド&東京ディズニーランドシー」を運営するOLC(4661)も大幅高し、一時800円高の9800円と一気に過去最高を更新した。3月末株主を対象に1株を4株とする株式分割しており、権利落ち日のこの日最低投資金額が従来4分の1となったことが買いを誘ったもよう!引き続き、押し目押し目を拾っていきたい。●同様に証券時代から長年のウォッチング銘柄である「畜産系天然調味料首位で日本の味をリードする」アリアケジャパン(2815)も1日で切り返し12年半ぶりに4000円台を回復してきた。これもまた、長期注目株のひとつ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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