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2012/09/27

◆日経平均は前日比43円高の8949円と反発した。朝方は8844円まで下げて75日移動平均線にタッチするなど軟調場面があった。しかし、午前中に2000ポイント割れ寸前まで下げていた中国・上海総合指数が、午後、当局が株価テコ入れに動き出すとの思惑から上げに転じたことから、東京市場をはじめ大半のアジア株も上昇に転じた。明28日が中間期末となるため、期末株価を意識したドレッシング買いの動きもあった?26日の欧米株は、欧州債務と中国景気が懸念されたうえ米住宅関連指標の悪化、原油在庫増に伴う商品市況安が重なりそろって下落し、東京市場も売りが先行した。もっとも、TOPIX業種別株価指数は23業種が上昇し、下げたのは10業種にとどまった。が、いつもだと、セクター別に「きょうは輸出関連が上げた、金融関連も上げたが、内需関連は下げた」などとそれなりに仕分けが出来るものだが、この日は、ごった煮のごとく仕分けができないまるでバラバラの動きとなった。

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◆物語コーポ(3097)は騰勢止まず。大幅続伸で3日ぶりに年初来高値を更新し、2010年11月の株式分割落ち後では初めて1600円台に乗せてきた。知友の食品・流通アナリストは27日付けのメルマガで、「相場の方は世界的な景気回復に赤信号がちらつき始め、かなり怪しい雰囲気。内需株も見極めが肝要」だと指摘した。が、依然、勢いが落ちない同社株については、「食べ放題焼肉のビジネスモデルが絶好調。割安感もあり、(この日3日連続で上場来高値を更新した)コスモス薬品(3349)よりは買いやすいかもしれない」と記した。●当欄主戦銘柄のひとつセブン&アイ(3382)も52週線に下支えされ、きょうは26週線を回復した。8月相場で上値にシコリを残しただけに、当面は、新たな事業展開を横目に階段を登るように一歩づつ高みを目指していくしかない。

◆ただし、中国が景気テコ入れに動いたとなれば、ここまで世界の株式市場は調整色を強めていただけに、世界のマーケットは「それなりに」強烈な強気市場となる可能性が高い。もし、その流れが始まると、直近相場でディフェンシブストック狙いの動きが続いてきただけに、いったん、内需関連から景気敏感セクターへの乗り換える動きが活発化する!?当欄で推奨してきた内需関連の各セクター銘柄は「利益確定売りをして手仕舞い、下押しを待つべき」か。もっとも、そうはいっても、世界景気や欧州債務問題は峠を越えたわけではない。明日はあしたの風が吹く、が、きょう、それがどのような風なのかは分からない。風の強さは?方向は?などなどが分かり始めるまでは打診買い程度の参戦としよう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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