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2012/07/26

◆きょう、当欄は2000号目となった。2004年4月9日スタートだから8年3カ月強の昼と夜が過ぎたのだ。とんでもない失敗があっただろうし、逆に、思いがけない成功があったかもしれない。株価はファンダメンタルズ面やテクニカル面などなどが複雑に絡み合いつつ、上げ下げを繰り返しつつトレンドを形成、時には、先行きがなんとなく見えてくることもあるから面白い。

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◆現在の株価刺激材料は欧州財政危機事情であろう(欧州だけに限らず日米とも財政危機対策は待ったなしの状態にある)。そして、深く霧がもやったような中国、欧州、米国、日本などの景気減速にどう向きあうのか。欧州財務危機に関しては、誰それがこういう声明を発表した、語った、報道された・・と騒ぎつつ世界のマーケットが動いている姿は悲劇的な滑稽か?滑稽な悲劇か?

◆25日のユーロはドル、円に対し6日ぶりに反発した。欧州株は4日ぶりに反発し、NYダウも4日ぶりに反発した。ただ、機関投資家が指標とするS&P500種指数は4日続落した。そして、26日の東京市場では、朝方から買いが先行し、TOPIX業種別株価指数は33業種中30業種が上げ、日経平均、TOPIXとも5日ぶりに急反発した。

◆そして、欧州中央銀行のドラギ総裁は26日ロンドンで講演し「我々はユーロの存続のために必要ないかなる措置も取る用意がある」、「同中銀の行動によってユーロを守ることが出来るとの自信を示した」・・とブルームバーグ・ニュースは伝えた。マーケットは誰かが声明を発表したといい、それを手掛かりに買い(売り)の手を振る。すると、ドイツなどから、水を浴びせるような声明が発表され、マーケットは「売り(買い)」の旗を振ることで大忙しとなる。そんなことの繰り返しのなかで、妥当と思える水準を模索しつつ日々がたんたんと、あるいは熱く過ぎていく。26日のドラギ講演の後、スペイン10年国債利回りは危険ラインと呼ばれる7%台を下回ったという。売り方の書き戻しが優勢となっているのかもしれないが、一歩か二歩退いて冷めた目でみることも必要であろう。

◆内需関連株を中心として紹介してきたが、いつ、豹変するかは?ショーボンド(1414)はコンクリート補修業トップであり、東日本大震災後、道路、橋梁など耐震構造を見直す動きが引き続き追い風となろう。前12年6月期は工事発注遅れで2ケタ経常減益見通しだが、13年6月期は2ケタs増益見通し。株価は7月に上場来高値を更新。その後一服だが、ここから、買い場を探そう。●タムロン(7740)はレンズ専業でこれまで何度も紹介してきた。割高感が乏しいうえ、リーマン・ショック時の08年11月に付けた738円の直近安値を基点とし、6週、52週線を下値サポートラインとしたゆっくりではあるが着実な右肩上がりチャートを描き続けていることに注目。引き続き、中勢強気姿勢で臨みたい。●ウェザニュズ(4825)も当欄常連銘柄。きょうは一時18日の上場来高値にあと13円と迫る2740円を付けた。月足では昨年10月高値を100円以上上回っており、次の相場の高見に向け上値を追う相場が期待される。●そして、マクドナルド(2702)は三角保ち合いから上下どちらに放れるか、「その時」が迫っている?「26週線割れならば売却」と決めて、上放れし始めた時は「買い」続けたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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