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2006/09/14

◆「シキボウからシキホウへ」。シキボウ(3109)は大量の買いを集め、カイ気配から9時43分にようやく45円高の210円で寄り付いた。そして、前引け前から50円高の215円ストップ高カイ気配となり、大引け比例配分で90万株の商いが成立。なお、6813万株の買いを残して終った。出来高は前日の52万株から2487万株に膨れ上がった。前日、「鳥インフルエンザウィルスを無害化する効果のある繊維を共同開発した」と発表。「ダイワボウ(3107)が昨年100円台から900円目前まで駆け上がったニュースと同じだ」とみて短期資金の買いが入ったもの。

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◆シキボウのカイ気配が続くなか、特別新たな材料が発表されたわけでもないのに、思わぬ銘柄が突然、急騰急落し始める事態が広がっていった。この日、<会社四季報、会社情報が発表されたことから、四季報の前号と比較し今・来期業績予測の増額、減額修正があった銘柄が買われあるいは売られた>のだ。●本欄中期銘柄では、イノテック(9880・ジャス)がストンと下げた。四季報は?前号と比較しても業績予想は変らず、増益予想となっている。ではなぜ、5月高値以降の三角保ち合い相場が煮詰まっていたが、下に放れたため、<三角保ち合いは、放れた方に付くのが鉄則!>であり、テクニカル面からの見切り売りが広がったようだ。●島津製(7701)も比較変らず。●浜松ホト(6965)は今3月期が売上高から純利益まで小幅増額修正、08年3月期は経常利益だと192億円から200億円に増額され1株利益は154.8円から161.9円に修正されていた。ただ、株価は8月17日に3860円の直近戻り高値をつけた後は、上値の重さが嫌気されじり安商状が続いている。今月に入っては、10円高と変らずが1日づつあったほかは連日の下げとなっており、月初の75日線割れに続き今週に入り200日移動平均線も割り込んできた。中期上昇波動はいったん調整期にはいったようだ。■上昇基調時には、三角保ち合いが煮詰まった場合、多くの銘柄が上放れるが、直近は、下放れ銘柄が多い。ということは、今。調整期にあるということだ。

◆新興市場は、マザーズ、ヘラクレス市場とも値上がり銘柄数が前日までの10数銘柄から20数銘柄に増えたにとどまった。SNSでトップのミクシィ(2121・マザ)が上場したことで、旧勢力?と見られた楽天(4755・ジャス)がストップ安となりヤフー(4689)は年初来安値を更新した。一方、ミクシィは公開価格155万円の倍超のカイ気配で寄り付かないまま8616株の買いに対し売りは3505株の注文で大引けとなった。時価総額は2200億円で今年最大規模の上場が新興市場のエネルギーを吸い込んでしまった。期待通りにどんどん成長するか、それとも、数年後何らかの理由で頓挫するか。■9月に入り、携帯サイトで日記公開、タレントとのチャットが可能なサービスを開始したのは、ドワンゴ(3715)。これは、今話題のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・システム)の機能を利用したもの。株価は8月にW底をうっている。17万円カイとなれば、強気転換となる!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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