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2007/07/09

◆日経平均株価は、終値で年初来高値を更新。1万8261円はITバブル期の2000年5月以来の高値水準だ。値上がり銘柄数1125に対し値下がりは462で、TOPIX33業種別株価指数は25勝8敗。なかで、不動産セクターは金利上昇を懸念した売りで値下がり率トップとなり、テクニカル・ポイントとして大事な200日線2079ポイントに対して2130まで迫り、底割れリスクが強まっている。相場の基点となった03年4月の安値380ポイントから今年5月高値2646まで6.48倍に上昇したことを踏まえれば、200日線割れ、中勢調整期入りを迎えることになりそうだ。■ちなみに、銀行株指数は昨年4月7日の508ポイントがピーク。出発点(大底)は03年4月最終週の123で、上昇率は4.13倍。200日線を昨年5月に割り込み、その後は200日線が上値ネックラインとなり、下落基調が続いている。

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◆さて、原子力関連株だが、7日には「東芝(6502)が原発事業をカザフスタンと連携。燃料のウラン安定供給を図り、原発事業を推進する」、9日には「原子力、復興を狙う米国(上)」と、物色意欲を掻き立てる記事が日経新聞に掲載され、東芝が高値に迫り、日製鋼(5631)、木村化工(6378)、帝国電機(6333)は高値を更新・・と動きは依然活発。「このまま、来年のサミットまで原発関連株人気は続く」という声さえ聞かれるほどだ。ことは、そう簡単ではないが、東証1部市場が活況を呈すれば、新興市場に閑古鳥が鳴くのもいたしかないこと。新興市場人気は東証1部市場のピークアウト後になりそうだが、さてどうか。買いの回転が利く間は、原子力関連株を手がけるのが手っ取り早い。●原子力関連出遅れ株では、450円水準で三角保ち合いが続くIHI(7013・旧石川島)の上放れが期待できそうだ。2月高値514円突破を目指したい。ポイントは、東芝と同根で圧力容器や蒸気発生器、タービンなどをかなえとなる部分を手がけており、東芝・WH、日立・GEの両グループからの受注実績は大。あとは、本欄、本命で調整期入りしても不思議ない岡野バルブ(6492・東2)、トウアバルブ(6466・東2)、日ギア(6356・東2)が、そして、この日も高値を更新したイーグル工(6486)・・がどう展開するか、やや醒めた目でみている。

◆任天堂(7974・大)が初の5万円にあと150円まで肉薄、ソニー(6758)のPS3が米国では苦戦により大幅値下げに踏み切り、米マイクロソフトの「Xbox360」は不都合が発見されるなど、競争相手の後退で一段とシェアアップ、業績伸長を期待した買いが入っており、初の5万円に肉薄。●本欄注目のハイテク関連2社島津製(7701)は着実な上値追いにいよいよ89年の上場来高値1640円が見えてきた。●浜松ホト(6965)は昨年7月高値3980円にあと10円と迫り、01年5月と90年高値5000円を次のターゲットとする展開となってきた。

◆本欄新注目株に属す、ゴルフ運営のPGGIH(2466)、100円すし成功組のあきんどスシロー(2781・大2)、大阪名門ホテルの変身が期待されるロイヤルホテル(9713・大2)ともまだ好買い場にある!強気の買い!●昨年高値からの大調整が終ったのはゼオン(4205)だ。1400円台前半の壁突破から、一段上の相場に期待したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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