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2005/08/12

◆筆者の夏休みは今週1週間の休暇で終った。といっても、締め切り原稿を抱えて連日原稿に向かって鉛筆を走らせたのだが、月曜日の朝まで徹夜しなければ印刷に間に合わない状況だ。それでも、本欄執筆にとって依頼原稿と共通項があったことは助かった。今週は原稿書きの合間をぬって、経済・産業情報、銘柄情報、株価情報をパソコン画面上に呼び出し、チェックをいれて本文を打ち込んだ。チェック時間を含めて2時間半ほどの作業だ。幸い、相場は「入れ食い状況」となった。NY原油先物が1バレル66ドル台を付けても、TOPIXが連日で年初来高値を更新する展開となるとは半年前には全く予想もしなかったことだ。しかも、政府提出の法案が否決され解散総選挙に至ったというのにである。やはり、景気・企業業績の好転をより重視して投資家が強気姿勢に転じた結果であろう。きょう発表された4〜6月実質GDP成長率は年率1.1%と市場予測こそ下回ったものの、3四半期連続でプラス成長となった。景気が踊り場を抜け出したことを再確認した。もちろん、このまま株価がどんどん上がるというわけにはいかないが、資金の流れは非常にスムーズだ。東証1部大型株人気のときには新興市場が調整に入り、大型株中心の流れが滞り始めた時には新興市場に投資資金は流れるパターンが繰り返されよう。

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◆みずほFG(8411)など大手銀行株は7月20日過ぎまで物色圏外で喘いでいた。しかし、10日に年初来高値を更新した三井住友FG(8316)に続ききょうはみずほFGが3月の年初来高値を更新し、昨年4月の上場来高値に迫った。国内景気の回復期待を背景に内需・景気敏感株の中核として銀行株が再び見直されたのだ。平均株価が小反落するなか、銀行株高がTOPIXの連日の年初来高値更新をリードした。もし本欄がいうように平均株価が11月末から年末にかけ1万4000円台に突入するなら、銀行株には調整はあっても、相場の流れのなかから取り残されることは許されないはずだ。■奥村組(1833)が700円台を回復した。97年5月以来ほぼ8年ぶりのことだ。調整があっても一段高を目指す動きは変わらないとみている。◎半導体関連ではスクリーン(7735)。今3月期通期経常利益を増額修正したがまだまだ大幅減益見通しであり慎重すぎる。来春にかけ何度か増額修正を発表する展開が期待できそうだ。きのう高値更新したばかりだが、800円割れの現在株価でも強気で買いたい。◎資源関連人気に乗りきょう年初来高値を更新した本欄レギュラー銘柄・新興プラン(6379・2)は先に増額修正しており割安感が強い。目先資金好みの銘柄だが、好チャート・好業績株としてもう一段上の相場が期待できそうだ。◎新興市場ではもみあい脱出のJCOM(4817・ジャス)強気。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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