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2009/04/22

◆日経平均株価は前日比15円高の8727円と小反発したが、TOPIXは0.76ポイント安の829.96とわずかに下げ続落となった。21日の米国市場で、NYダウはガイトナー財務長官の発言を好感し金融株から反発し急反騰した。東京では、パイオニア (6773)が公的資金活用を活用するとの報道を受け急騰し、米サンディスクの好決算発表を受け東芝(6502)が大幅続騰したほか、発表された3月貿易統計で輸出の悪化に歯止めがかかる兆しありとみた買いが日経平均指数寄与率の高い電気機器、輸送用機器など輸出主力株に向かった。が、金融株が海外金融機関への懸念や消費者金融売りが続いたことから日経平均高、TOPIX安となった。NYダウと日経平均が同一方向に動いたのはきょうで17日連続となる。まさに、日米で中身は違うものの「写真相場」といいたくなる面白みに欠ける相場が続いている。これも、NYダウが8000ドルを挟んだ、日経平均が9000円をにらんだ膠着状況が続いているからそう感じるのであろう。    

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◆21日、ガイトナー米財務長官は午前の議会公聴会で「大多数の銀行は規制当局によって必要とされる以上の十分な資本を備えている」と証言、金融株から反発した。

◆22日に発表予定の米企業では、マクドナルド、Mスタンレー、アップル、ボーイング、クアルコム、イーベイ、ウェルズ・ファーゴなどが注目される。国内企業は23日より3月決算発表が増加、24日以降本格化し、決算発表に株価が踊る場面が増えていく。

◆GSユアサ(6674)は朝方こそ買いが先行し、20円高の694円まで買われ3日連続で最高値を更新した。が、高値警戒感に逃げ足は早く、大引けでは4日ぶりの反落となった。また、内外の鉄道インフラ整備関連株として人気の日車両(7102)は416円まで買われ、変わらずを挟み5日続伸。連日の年初来高値を更新した。一方、日信号 (6741)は買いが先行し朝方に31円高の659円まで上げ、1月7日の年初来高値640円を更新したものの、個人投資家など目先資金が中心とあって、大引けでは8日ぶりに反落となった。高値更新後だからよしとし、押し目を待ちたい。25日線が600円台に到達するころまでの日柄調整なら幸いだが・・

◆急騰したため、打ち出せなかったのは、日本通信(9424)と関電化(4047)、大崎電気(6644)。●日本通信はNTTドコモとデータ通信の相互接続を行い、データ通信サービスを仮想移動体通信事業者(MVNO)事業者や顧客向けに提供している。21日に、音声通話に関するサービスを借り受けることでドコモと合意したと発表したことから、この日朝方、買いが先行した。ただ、引けにかけて利益確定売りが広がり急反落で終った。●関電化は、リチウムイオン電池の電解液材料シェアが世界4割をほこる。どちらも、もう少し株価ウォッチングした後、タイミングを計って打ち出したい。●大崎電気は朝方845円まで買われ、前日の年初来高値を1円だが更新した。電子式電力量計など計測制御機器を手掛けており、あらゆる電気に絡むとみれば、17日現在信用倍率0.34倍に目先資金が絡むのも当然か。その分、下げも急となる悪い修正があり、これも、買いタイミングを計りたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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