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2007/07/03

◆日経平均株価は3円高。今年3番目の低さだった。値下がり銘柄数が値上がり数を上回り、売買代金は17日連続3兆円割れとエネルギー不足気味。だが、原子力発電関連株などを手がけてきた投資家には大満足の相場といえよう。「怖いくらいに上がる」との声も上がっている。木村化工(6378)は、きょう、連日のストップ高で965円まで買われ、90年7月以来の4ケタ乗せが見えてきた。同社株は5月28日の好決算発表を機に、「(27日付け読売新聞)中国が原発の発電容量を2030年までに15〜20倍に増強」との報道も重なって、従来の「原発関連思惑株」が「好業績を手にした、原発関連銘柄」として人気化。決算発表前は400円台央でもたついていたが、1カ月強で株価倍増超の暴騰だ。筆者は本年公式注目株として原発関連の東芝プラシス(1983)を挙げ、東芝(6502)とともに注目。4月9日号では、<原発関連株に関しては、本欄は買い推奨しきれなかった。原子炉圧力容器部材の日製鋼(5631)、使用済み核燃料輸送容器などの木村化・・は株価上昇につれトーンダウンした>と記し、<「原発関連株」については、息の長いテーマであり課題だと見ている。そこで、一般情報のほかは、テクニカル、需給及び人気の移り変わりだけに注目して買い推奨、推奨中止を決定することにした>と記した。これは早すぎた結論だったようだ。「(原子力関連株人気)真盛りの」ここからこそ原子力関連株は上記の姿勢で臨むべきだった。4月中旬から推奨開始の岡野バルブ(6492・東2)は当初社名を間違って本欄に記したほどだが、当時の600円割れ水準が2カ月足らずで1500円台の上場来高値に買われたのだから、もういい。ここからは、<人気と需給、勢いだけの相場>。原子力関連株は今、「理想買い」の段階であり、現実買い相場以上に株価はふくらみ勝ち。米国原発建設工事は2012年〜15年がピークと見られている。トウアバルブ(6466・東2)は、国内原発建設が思うに任せず、中国での展開に向け準備を進めている。●東芝、三菱重工(7011)に加え、東芝と根を同じくし圧力容器、蒸気発生器、タービンなどの原発中核を生産し東芝・WHグループ及びGE・日立グループからの受注実績が豊富な石川島(7013)も出遅れ感が強く、先行き出番到来が期待できる。

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◆米ファンド出資の国内大手ゴルフ場運営のPGGIH(2466)が、7000円高の11万7000円と急反発し、東証第1部市場で値上がり率9位にランクインした。M&Aによるゴルフ場買収を背景に業容拡大が続いているうえ、団塊の世代の大量定年時代を迎え、消費関連株とし注目度がアップ中だ。先に、紹介した通り、5月の上場来安値9万300円を大底に「逆三尊底」を形成、前週末には4カ月ぶりに13週移動平均線とのプラスかい離を回復するなど、チャートは確実に好転中だ。12万1850円にある26週線突破から上昇基調は一段と鮮明化する。無配だが、今07年12月期連結予想PERは13倍台!昨年1月以降の下落基調から、反転した、ここは買いに分ありと見る。

◆森トラスト関連で中期推奨株のパルコ(8251)は第1四半期業績好調で上昇基調を鮮明化させてきた。同、ロイヤルホテル(9713・大2)と併せ中期好買い場だ!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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