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2009/11/12

◆日経平均は前日比67円安の9804円と5日ぶりに反落した。11日の米国市場では超低金利の長期化観測を背景に金融株、住宅関連株が上昇、NYダウは6日続伸、S&P500種指数は反発し昨年10月以来の高値水準で終了した。ただ、アジア・太平洋市場は、引けにかけそろって下げに転じた。東京市場でも朝方こそ買いが先行したものの、後場に入り下げに転じ、アジア株安を受け下げ幅を拡大した。東京は市場は壊れかかったエンジンで飛び立とうとしているかのようにもろくも失速。NYダウ6連騰の間も日経平均は1万円大台を回復することはなく、今月に入り、1万円台にタッチさ来ていない・・

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◆きのう、「売りは早く、買いは遅く」なんてことばは忘れてしまいたいのだが、今は常用したい、と記した。そして、当欄タイトルは「スクリーン(7735)とメッセージ(2400)を継続注目」だった。しかし、もののみごとに2銘柄は転んだ。といっても、両社株ともトレンドが崩れたわけではない。引き続き、26週線を下値サポートラインとした相場を維持している限り、注目していくべきであろう。■また、10日号で、9日に今3月期上期業績予想を増額修正したことを受け、井関(6310)を紹介、ここからウォッチングを始めようと記した。しかし、きょうは1割弱の大幅下落で終った。後場取引時間中に通期連結業績予想の減額修正を発表したことが失望売りを誘った。それはそうだ、3日前に上期の景気いい話をぶち上げ、きょうは、上から水をぶっ掛けたのだから、投資家にはいい迷惑だ。国内販売の遅れと欧米需要が低調なことを理由に、売上高を40億円減額、営業利益は5億円減額し前期比2.1倍増の33億円見通しに修正したもの。朝方は378円まで買われ、26週線をクリアした場面もあったのに・・。捲土重来を期するしかないか。

◆脳天気な相場はやはりそう簡単に現われるわけではない。今年、入れ食い相場と呼ぶことが出来たのは、日経平均が3月安値から6月高値にかけて上昇していった3カ月間ほどだ。当時は米株以上にしぶとい上昇相場が続いた!12日の朝日新聞朝刊は、「来年度予算要求の無駄を洗い出す行政刷新会議は11日、初日の「事業仕分け」を行い、全事業を見直し、7項目で廃止を打ち出した」と報じた。海外投資家は民主党政権が現在行おうとしている経済政策?などが景気を浮揚させるとはみなしていないようだ。やはり、「売りは早く、買いは遅く」で臨むべきであろう。

◆きょうの元気組みでは原子力発電関連株か。週末予定の鳩山・オバマ日米首脳会談で、原子力発電が具体的に話題になることはなさそうだが、温暖化ガス対策など話題になるのは確実であろう。日製鋼(5631)は2日に今2010年3月期連結業績予想を増額修正した。きょうは小幅高で26週移動平均線を上抜いて終っており、あすの週末終値での26週線プラスかい離回復を窺っている。そして、26週線沿いに下値切り上げ相場が続くのは木村化(6378)。原発関連では思惑材料株として定評があり、今週は、週初めから26週線を回復、プラスかい離幅を拡大してきた。戻り待ちの売りに反落もあろうが、4ケタ回復から一段高が期待される。そして、8月の年初来高値挑戦につながっていくチャートだとみている。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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