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2007/01/09

◆三菱系が逆襲開始?この日の相場は、新日鉄(5401)が3日ぶりに反発するも、トヨタ自(7203)は続落・・など昨年末相場を飾った銘柄群が調整するなか、「ソニー(6758)などこれまで後塵を拝していた銘柄群の総決起の動きとなった」。TOPIX33業種の株価指数のうち、下げたのは、市場体温計トヨタ自が属す輸送用機器、本欄注目の日水(1332)が属す水産・農林、そして、BS(5108)などが属すゴム製品の3業種のみ。残り30業種が上昇し、悲観が走った前週末とは様変わりの展開となった。

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◆現時点では本欄は、昨年大納会(12月29日)号で指摘したように、新年の注目セクターを、「今年の負け組みから、<消費関連株、商社株、銀行株>」としている。そして、消費関連株では食品株に注目しているとした。先には、任天堂(7974・大)やソニーのゲーム機に絡むソフト関連株をハドソン(4822・ヘラ)などいくつか推奨した。

◆さて、三菱人気!?である。商社株では、同号で注目とした兼松(8020)が14円高の225円と活況裏に大幅反発してきた。「商社株は資源関連株として06年相場を買ってきたいきさつがあり07年前半は弱みとみるが、後半には神経質さが消える可能性もある。兼松株は大納会の出来高が630万株に膨らんだ」。同社は電子、食料品中心に専門店化を進める三菱系企業で足元低位材料株の範疇に入る。今3月期連結業績はすこぶる好調だ。無配ながら予想1株益は23.7円と高くPER割安感が強い。大三菱がリストラクチャリングを進めるなか、同社を切り捨てなかったことに注目、ここから追撃買いしたい。●本欄は大納会号で、「銀行株は、メガバンク3行とも足元チャートはさっぱりだ。しかし、三菱UFJ(8306)は4月高値後右肩下がりの展開が続いているが、下値を24カ月線が支えていることから、春先頃の利上げを先取る動きに発展する可能性があり、ここから買い場を探したい」とした。従来のみずほFG(8411)に代わる市場体温計候補銘柄に指名した。西華産(8061)、東京産業(8070)も三菱の一員であり人気化も。■また、談合体質の建設業界ではM&Aでなお買い方にお土産つき(買収金額を上回る価値がある)の西松建(1820)や奥村組(1833)がM&A関連株として注目されるが、戸田建設(1860)は三菱系の名門であり、PBR割安感に注目がある。加えて、この日の急騰で、昨年2月以来久々に200日移動平均線とのプラスかい離を鮮明にしてきた。押し目は丁寧に拾うべきだ。

◆オンラインゲームの韓国社傘下入りしたコムシード(3739・名セ)は薄商いながら9.37万円と続伸。10万円以下で買える先行き大変身期待銘柄のひとつとして引き続き「強気」の買い!

◆原発人気の穴株はといえば、常に思惑買いが先行する浮き草的存在の木村化(6378)であろう。値動きの軽さは抜群だ。いかんせん、原発で利益がドンドン伸張するという話は聞いたことがない!のだが・・

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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