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2015/05/13

◆日経平均株価は前日比139円88銭高の1万9764円72銭と4日続伸し、4月28日以来7日ぶりに短期線25日移動平均線を回復した。朝方は、前日の欧米市場でギリシャ支援合意見送りを受け欧米債券・株式下落を受けて売り先行となったものの、順調な企業業績の発表を背景に上げに転じ、後場も円が伸び悩む中、引けにかけ上げ幅を100円超と伸ばした。■前日当欄がはしゃいだプリマハム(2281)は利益確定売りに4日ぶりに反落。9円安の393円と1日で400円台割れとなった。が、先はまだまだ長い、上昇基調持続を確認しつつ、押し目押し目を拾っていきたい。4月高値の372円前後まで下げれば買いチャンスとみている。●また、住友林業(1911)は高校時代に行ったことがある住友グループ発祥の愛媛県新居浜市の山中で、今では「東洋のマチピチュ」と呼ばれる荒れ果てたかつての住友鉱山跡地を緑に戻す活動を続けている。この日は、4日続伸し3日連続で年初来高値更新し、1996年12月以来8年5ヵ月ぶりに1500円台を回復してきた。11日後場中に発表した今16年3月期連結業績予想で経常利益は前期比0.2%増の365億円と微増益と慎重見通しだが、4期連続最高更新を見込み、売上高は6.5%増の1兆62億円予想と初の1兆円台乗せを予想。今期予想PER13.9倍とあって見直し買いが続いたもよう。国内住宅販売棟数は消費増税の影響で戸建てが前期の受注減から伸び悩むものの、米・豪の住宅販売伸長や国内リフォーム需要が消費増税に伴う駆け込み需要の反動減から回復する見通しだ。年間配当は前期比2.5円増の24円とし、4期連続で増配の予定。森の木を育てる永い時間と株価動向は相反するが、低経常増益率予想から買い人気が静まり、13週移動平均線タッチ前後の押し目があるか?を待ちたい。●筆者証券時代からの古馴染銘柄で、直近記してきたセーレン(3569)も40万株そこそこの出来高で6連騰した07年2月以来の高値追いつつある。割高感は乏しいが、足の軽さは下落時もまた急となる。利益確定売りが優勢になるまで短期様子見か?悩ましい・・。

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◆また、島津製作所(7701)も朝方から買いが先行、1488円スタートの1537円と1990年1月以来の高値を付けて97円高の1525円引け。出来高314万株は昨年11月以来の高水準。02年10月安値261円から07年8月高値1443円までの長征に続く、12年11月「アベノミクス」相場始動直前の481円安値からの2年半の上昇にあるが、1989年6月「バブル相場」絶頂期の最高値1640円を越えるだけの「稼ぐ力」を蓄えてきた。この日引け後発表の前15年3月期連結経常利益は前期比14.4%増の283.7億円と2期連続最高更新となり、続く、今16年3月期連結経常利益は9.2%増の310億円と3期連続過去最高更新予想にある。直近3ヵ月の1-3月期売上高営業利益率は12.6%と前年同期の11.7%からさらにアップした。詳細はこの後分析とするが、明日買い先行スタートとなれば、「買い」は、最高値更新後の動きを見た後か、さて・・?

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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