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2007/12/13

◆13日のアジア株式市場・星取表は1勝13敗で主要市場はことごとく大幅下落となった。世界の市場とはリンクしなかったはずの中国でも上海総合指数が2.7%下げ、5000ポイントを割り込んだ。10月中旬には6000ポイントに乗せ過去最高値だったのだが、・・。続く、欧州市場も2%前後の大幅下げとなっている。米サブプライム・ローン問題に対してはこれまで懸念と楽観が交錯してきた。しかし、米サブプライム対策基金が日本の3メガバンクにも融資枠設定を要請してきた。しかも、1行あたり5500億円だと伝わったことから、<サブプライム・ローンが容易ならぬ問題を抱えている>とのメッセージとなってしまったのだ。ちなみに、米住宅ローン残高は1200兆円といわれており、そのうち、サブプライム・ローン残高は150兆円。まだ、話題になってはいないが、さらに、それよりワンランク上に、オルトA世帯(ローン残高150兆円)があり、その3割弱が「5年間は金利のみ返済し、6年目から元本返済が始まる」インタレスト・オンリー・ローンだという。この2つで不良債権化するのは何割あるかも注目されている。

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◆14日は、日銀「短観」の発表があり。また、株価指数先物・オプションの特別清算指数(SQ)算出日。それで無くとも模様眺め気分が強かったところに、世界株式市場のスパイラルダウンとあっては、なすすべもないか。

◆14日はまた、「会社四季報」、「会社情報」各08年新春号の発売日。「四季報」については、「オール投資」12月15日号で新四季報を先取り紹介している。前(秋)号と今(新春)号と比較し上方修正率ランキングが発表されており、西芝電機(6591)、クラリオン(6796)、シロキ工業(7243)、極東貿易(8093)、高砂香料(4914)・・などが直近あるいは13日に人気化している。●なかで、極東貿易は大量保有報告書で投資ファンドの保有株アップが判明している。●クラリオンはこの日、2001年4月以来の高値318円まで買われた後、波乱となった。しかし、2003年春に200円台を回復して以来、4年半以上続いてきた200円を挟んだボックス相場をクリア済み。「長期モミ合いを脱したときは、モミ合った時間の長さだけ上値を追うエネルギーを溜め込んでいる」とみており、260円前後からひろいたい。●シロキは、M&A時代の好業績思惑株として久々動意のここから追撃買いしたい。「親会社は東急だが、仕事はトヨタ」でここまできた。しかし、東急は今後、懸案の渋谷再開発に大量資金が必要。ならば、シロキは系列移動? ●原子力関連株はすっかり火が消えてしまったようだが、筆者年間注目株・東芝プラント(1983)は、新四季報で予想経常利益を2度目の会社側増額修正値の88億円に対し前期比微増に転じる92億円(期初予想は当欄があまりにもでたらめな!と怒った54億円、最初の増額で76億円)に引き上げている!事業の選択と集中という観点から見れば、それほど遠くない時期に東芝が同社を経営統合することになろう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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