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2005/09/20

◆三菱自(7211)が一時先週末比32円高の241円と急騰。8日に1円高の159円で終った日、出来高は2146万株だった。その日からきょうまで8連騰したが、きょうの終値は239円でちょうど5割高だ。きょうは3.8億株(ネット大手1社で3400万株前後の売り買いを記録した)と膨らみ、8日間トータルの出来高は18.5億株。ネット投資家の動きは急だ。筆者は、同社を、(愛車としている人ごめんなさい)「車つくりに何のポリシーもなく、ただ、食うために車を作る集団」としか見ておらず、同社を「いわゆる自動車メーカー」と別のものしている。ただただ相場のダイナミズムに驚くばかりである。きょう三菱自は東証1部で値上がり率トップ。その動きは三菱グループの低位株にも波及し、値上がり率2位は水素製造装置で歴史を持つ三菱化工機(6331)で一時ストップ高。3位は三菱電線(5804)で21%超の急騰ぶり。三菱自は25日移動平均線とのカイ離率が45.7%に拡大。出来高を勘案すれば、利食い売りが当然だが、それとも、流入しているのはそんなちっぽけな金ではないとでもいうのか?

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◆同様に市場全体のイケイケムードは先行きの不安感を誘う。平均株価は4年3カ月ぶりに1万3100円台に乗せてきた。このまま、1万4000円台に踏み込んでいくには、小泉首相の民営化への踏み込み度に不安感が残り、景気・企業業績の回復や日本株の出遅れ感は先月8日以降の相場に相当織り込まれたとみてよい。本欄は11月末の平均株価1万4000円を唱えてきたが、10月にかけての調整を挟んでの見方だっただけに直近のような総論強気になれない。■きょうはTOPIX33業種全て上昇。値上がり率上位は1位損保株で4.39%、2位非鉄金属株、3位海運株、4位は銀行株と並ぶ。損保株は相次ぎ年初来高値を更新。本欄主力の三住海上(8752)以下、相場は若いとはいえ、相場の流れからみて、ここからは損保株も「利食い千人力」とする。■注目は非鉄金属、なかでも住友鉱(5713)。ニッケル高が業績を押し上げ、金市況高が人気を押し上げている(16日付けで本欄に記した金市況は限月間違いで、破棄)。以前、金市況および住友鉱の株価の鍵は昨年末の456ドル台突破だとしたが、金先物の中心12月物は、15日に456ドルを突破した。19日には一気に9.1ドル高の472.4ドルまで上昇し、住友鉱は一気に4ケタに迫った。引き続き中期強気で攻めよう。■上場来高値更新のアイシン(7259)、高値目前のデンソー(6902)など自動車関連株は強気継続。◎石油開発・プラント関連株も産油国や石油各社の関連設備投資増を背景に好人気が続く。ついに新興プラン(6379)は2年前の目標株価500円を達成した。◎本欄注目・浜松ホト(6965)は着実な新値更新街道を登っており追撃買い!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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