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2005/07/08

◆機械受注は、「持ち直してきている」から「横ばい傾向にある」と内閣府。5月の機械受注統計を発表したものの、船舶・電力を除く民需の受注額は2カ月連続の減少。特に、半導体製造装置などの電気機械や自動車、化学などが減少し、製造業のマイナス幅は大きく、プラス見通しの市場予想を上回る落ち込みだった。前夜のイギリス・ロンドン市内でおきた<同時多発テロ>の影響が懸念されたが、欧米株高、NY原油先物及び金価格下落もあり市場が慌てる場面はなかった。しかし、平均株価は2時に機械受注統計を発表した直後から下げに転じ、1万1600円台を割り込み、後を来週に託した。引け後の話題は、今週の平均株価の上下幅が112円にとどまったこと。昨年と同じ7月1日天井かとの懸念は、4日(月)が高値となったことで免れた。が、それは誤差の範囲内。国内機械統計でショックを受けたストラテジストは、今夜発表される米雇用統計が市場の期待ほど好調なのかどうかに注目しているというが、アジアでは株価が下げたことや平均株価が今週、高値圏で極端な小動きで終始したことに注意を払いたい。

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◆平均株価は、昨年3月から1万500円台買い1万1900円台売りのわずか1400円幅の小動きに終始している。動きにくいのも無理はない。いえることは、この間、目先狙いの個人投資家中心の一見「需給相場」のようだったが、実は「業績相場」であったこと。右肩上がりの大きな相場を展開しているのは「業容拡大&期待」がベースになっている銘柄だ。■いまから?といわれるのを覚悟して、中長期注目株としたのは武田薬(4502)。相場が若いのが魅力!12カ月線と24カ月線がゴールデンクロスしたのは昨年9月。昨年7月から今年6月29日まで5000円台前半での高値もみあいが続き、ようやく30日に5500円台入りしたばかり。大型新薬上市による中期経常利益成長7%増の見方に加え、薬品業界の世界的なM&Aの動きも思惑を呼ぶ。配当は93年3月期の12円から今期の100円まで実に13期連続増配となる。5200円台を押し目限界とみて打診買いから始めたい。■大日精化(4116)は03年春の仕手株だが、今はPER10倍台の超割安株。業容拡大続く自動車関連株として本格的な業績相場入りに期待したい。◎ヤマタネ(9305)が微妙な株価水準に。来週下値波乱?巻き返しに注目。◎豆腐製造販売の篠崎屋(2926・マザ)はPER割高も業容拡大背景に上放れに期待!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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