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2013/11/06

◆日経平均株価は前日比111円(0.8%)高の1万4337円と続伸した。5日の欧州市場では、2014年ユーロ圏経済成長率見通しの下方修正を受け、ユーロが下落し、株式市場も反落した。米国では、1SM非製造業景況感指数が改善し、量的緩和策縮小観測が後退、7日に7−9月期実質GDP速報値、8日には雇用統計・・と主要統計の発表を控えるなか、円が続伸し、NYダウなど株式相場は反落した。しかし、東京時間となり、市場では、朝方こそ軟調スタートとなった日経平均株価だが、円が対ドルで続落し対ユーロで4日ぶりに反落したうえ、トヨタ(7203)の営業利益増額修正報道もあり市場センチメントは好転した。また、日産自(7201)・ルノー連合が5日に三菱自(7211)との提携を拡大する発表したことも自動車関連業界への期待感を膨らませた。そして、業種別株価指数では全33業種中31業種が上昇し一時1万4400円台を付ける場面もあった。引き続き、業績相場に加え、世界の経済回復に向けた日欧米の次なる政策に期待した、ヘッジファンドなどが為替、株式、商品市場を渡り続ける金融相場の入り混じった値動きの荒っぽい相場が続きそうだ。10月にあった米国与野党の対立は、暫定予算案の期限が年明け1月15日とあって、ヘッジファンドなどはまず、年内決戦の意気込みで動きを積極化させよう。しかし、彼らが反対売買した後に何が残る?当欄は、停滞場面では好業績で見直し余地の大きな自分銘柄及び知友アナリスト銘柄などをしっかり拾いつつ、引き続き市場に参戦していくべきだと思っている。■この日、プリマハム(2281)が14時に発表した14年3月期上期連結決算は、期初計画の3.3%増収、9.4%営業増益に対して、9.7%増収、10.7%営業増益と好調裏に着地した。「ただ、期中に遺伝子組み換えパパイヤを使ったロールキャベツの自主回収を行ったことから、特損が6.58億円発生し純利益は減益だった」(有賀泰夫アナリスト)。そして、この日高値は後場寄り直後の216円で、終値は前日比5円安の205円と引けにかけ売りが広がった。有賀アナリストは、「しかし、(上記のことは)伊藤忠(8001)を通じた輸入品で、今後の業績に影響を与えるものではない」と指摘。そして、「他業種のように派手な決算ではない。しかし、業態が異なる日本ハム(2282)を除けば同業他社比では秀逸な業績である。アキレス腱だった食肉部門は過去2年間悪化し続け、加工食品の利益増を食ってきた。が、この第2四半期に利益がゼロとなり、もうこれ以上の無理は出来ない状況になってきたことから、今後は加工食品事業の好調がストレートに表面化する可能性がある」と指摘した。●低位の小型建設株が次々と大商いで急騰急落相場を演じている。一方、この日のゼネンコン大手株は小安く終った。なかで、ショーボンドHD(1414)は引き続き中勢上昇基調を崩すことなく一歩づつ下値を切り上げている。なお、良しとして「強気」を継続しよう。■当欄紹介銘柄が変わらなくなって久しいが、良いものは良い。とはいえ、新たな銘柄を発掘、紹介することは務めであることは承知・・。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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