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2006/07/04

◆橋本元首相が亡くなった。「構造改革」実施へ先鞭を切り、経済の活性化を図るため、海外から容易に資金流入が図れるようM&A(企業の合併・買収)に関連する法整備を整えたが、それなりに前進したところで、景気を見誤り消費税を引き上げ、景気失速を誘発したことが退陣につながった。「中国との会談はいつでもおこなう」といいつつ、「靖国」神社に行くことで、日中首脳が会えない状況をつくってしまう小泉首相も、「構造改革」の皮をはがしたところで時間切れ。そして、ポスト小泉といえば、「誰が次期首相になっても、構造改革のゆり戻しは不可避。次期政権の重要政策課題は財政再建になる」(メリルリンチ日本証券)状況であり、武田薬(4502)やソニー(6758)の例と同様に、移転価格税制による国税の追徴課税の多発に頭を悩ますことになりそうだ。

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◆4日は米国独立記念日。株式市場、商品市場とも休場するため、あすの東京市場は海外投資家の動きが鈍くなる分、模様眺め気分が強まる?きょうも3カ月ぶりに日経平均株価が4日続伸したものの、買い一巡後はもみ合いに終始する展開が続いた。●なかで、1カ月半ぶりに2万円台に乗せるとともに年初来高値を更新したのが任天堂(7974・大)。最大のポイントは、テクニカル面での良さ。「多くの銘柄や日経平均株価が5月まで守ってきたものの、6月に果たせなかったのは、75日移動平均線や13週線で下支えして、下値を切り上げるということ」。ところが、任天堂は全般総崩れの6月安値時にも75日線や13週線を瞬間下回っても、すぐにプラス・カイ離を回復する強い動きを続けており、テクニカル面での良さが買いを誘った。もちろん、この強さは、需給面で言えば、内外機関投資家の継続買いが上げられる。そして、次世代携帯ゲーム機「Wii」への期待感が後押しする。

◆5〜6月に任天堂型チャートとなったのは本欄推奨銘柄の日水(1332)だ。前週後半はJPモルガンの判断引下げが嫌気され売られた。が、本欄では、先にそのことにふれたうえ、日水の「中期買い」を推奨した。●本欄買い推奨のシライ電子(6658・ジャス)のこの日のチャートは、2120円の上場来高値をつけた後、陽線幅が小さく、上ひげの長い日足となった結果、あすから調整期入りする可能性が高まった。いったん保有株の半分以上を売却し、●明5日が株式売出しの払い込み日となる岡谷鋼機(7485・名)に乗り換えたい。高値2400円から1000円弱下値にあり、下値は限定的だ。●「おいしいGABA入り低塩しょうゆ」の焼津水産(2812)は4月高値1850円から400円下の水準で、200日移動平均線に下支えされ小三角保ち合いのここから中期買いしよう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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