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2012/08/29

◆日経平均は前日比36円高の9069円と反発。28日の欧州株は3日ぶりに反落し、米国市場は引き続き今週末のバーナンキFRB議長講演を控え方向感のない極端な薄商いが続き、NYダウ、S&P500種指数とも小幅続落した。東京外為市場では円が対ドルでわずかながらに3日続伸も対ユーロでは5日ぶりに反落し、日経平均は小幅高で始動。薄商いのなか、日中値幅は40円にとどまる9000円半ばでのもみ合いとなったが、TOPIX全33業種29業種が上げプラスを維持した。

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◆28日、スペインではカタルーニャ州が50億ユーロの金融支援を要請する計画を明らかにしたという。ギリシャ、イタリア、スペインなど南欧発の債務問題はユーロの盟主となった?ドイツの動き次第となっているが、その間に、欧州経済は後退、結果、米国経済は「もっと金融緩和を!」の声が飛び交う状況?

◆はたして、バーナンキ議長は31日(金)のジャクソンホールでの講演は?もし、各市場関係者が期待している線にそった量的緩和第3弾Q3を発表した場合、市場はどう動く?既に、S&P総合500種指数はNYダウが今春高値を抜けきれないなかも21日に1426まで上昇し4月高値1422をクリア済み。(今年1月第1週以来の安値である)6月4日の安値1266から12週目のことだ。この間の上げでQ3は織り込み済みとの指摘もあるが、これはどうか・・?市場は超金融緩和政策を求めるが、金融緩和への過度な依存には不気味なワナ、不安定性というワナが潜んでいないか?事と次第では刈り取ることが出来る実は、期待ばかりが膨れ上がった貧相なものに終ってしまう可能性が大だ。距離を置いてウォッチングを続けるべきであろう。

◆ちなみに、週明け9月3日の米国市場は「レーバーデー」で休場だ。4日、3連休明けのNY市場がポイントとなる。が、東京市場は3日まで様子見気分の強い相場が続く?それとも、欧州市場で休み明けの米国市場を読んだ相場が発展し、東京にも伝播する?■王将フード(9936)(大証)は5日続伸も2000円を挟みもみ合う展開が続いている。「餃子の王将」をチェーン展開するが、株価は、8月に直近安値1892円をつけた後、14日からは1日の同値引けと反落があったほかは上昇と好展開が続いている。前週17日には日経新聞電子版が、今期純利益は2期ぶり増益と報じており、「好不調が分かれる外食産業のなか、7月月次売上高などぱっとしない状況が続いているが、相対的に悪くない銘柄として見直されている」(共著「日本の問屋は永遠なり」の著者で知友アナリスト)といい、同社株については「ファンダメンタルズの方向性ではなく、割安感と企業再評価と言う切り口で動いている」と指摘した。●「食べ放題焼肉きんぐ」の物語コーポ(3097)は何度も記した銘柄だ。が、27日の年初来高値更新時にも出来高は1.17万株にとどまった。しかし、1400円台半ばの26週線接近場面から拾っていき、分割落ち後初の1600円台に乗せてきたところからの追撃買いも良しとしたい。●09年8月高値18.13万円以降、10万円台前半を中心としたボックス相場を形成しているのがファンコミ(2461)。スマホ広告関連増を背景に収益拡大が期待される当欄注目株だが、ボックス上抜けを期待し、ここから買い場を探していこう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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