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2009/03/13

◆日経平均は大幅反発した。TOPIXは前日の下げ分を上回る急反発となった。日経平均は終値で25日移動平均線を約2カ月ぶりに回復、週明けの相場を期待させた週末となった。前日は淡い期待をかき消す急反落となったが、米国では、2月小売売上高が前月比0.1%減となったが、市場は「予想を上回った、消費は底堅い」と受け取った。また、GEの格付けを格付け会社S&Pが最上位から格下げしたものの、事業には影響しないとの会社側のコメントから売り材料視されなかった。そして、シティ、JPモルガンに続き今度は銀行大手バンク・オブ・アメリカ(BOA)のCEOが前2社同様に、「1−2月業績は黒字だった。通年でも利益が出る」と語ったことから、金融株の大幅高を牽引役として上げ幅を拡大する展開となった。もっとも、好材料が出ず、悪材料が噴出した場合はどうなる?

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◆TOPIX業種別株価指数では33業種全てが上昇した。建設株があがったが、これは、麻生首相が13日、自民、公明両党に追加的な経済政策を策定するよう指示した、と伝わったため。ただ、これは、4月初旬の20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)に向けたと思われ、公的資金買いと同様に、買い手掛かり材料視するとしっぺ返しを食いそうだ。当欄では、道路・橋梁株及び耐震化関連株、つまり、ショーボンドHD(1414)、NIPPO(1881)、横河ブリHD(5911)、そしてみずほ関連株の日道路(1884)などに限定して注目している。

◆原子力向けなど産業用ポンプメーカーの帝国電機(6333)が157円高の1475円と大幅高で3連騰。東証1部値上がり率10位となった。原子力関連株として2007年に3900円の上場来高値を付けたが、日製鋼(5631)、木村化(6378)など原子力関連株が直近堅調展開となっていることもあり、きのう年初から続いてきた1300円台前半の保ち合いを上抜いたことで勢い付いた。きょう、1380円にあった昨秋以来の上値ネックラインを突破したことで、週明けは反動安も予想されるが、昨年10月安値780円を基点に6週移動平均線、13週線沿いの上昇基調を刻んでおり、今週、中期相場の指標である26週線を大きく上抜いた。1515円の200日線や52週線突破から、昨夏下値ゾーンの1700円前後までは狙える格好となっている。

◆介護関連株の星取表は全般相場の強さもあって6勝2敗。ベネッセ(9783)の9日戻り高値後の4連続安、昨年10月安値に接近は懸念される。が、当欄主戦のメッセージ(2400)は、2月5日の戻り高値13万4800円を突破、13万6900円まで買われた。終値で大きく52週線をクリア、週足ベースの一目均衡表「雲」の中に入り、16万8000円台にある「雲」と呼ばれる抵抗帯の上限クリアに向かう。「雲」上限はここから下がっていくことから「雲」上限突破はそれほど難しくないとみる。

◆輸送用機器は、各社の減産により在庫調整の進展が期待されている。13日付けの日経新聞朝刊が、「トヨタ(7203)は200万円を切る新型ハイブリッド車を開発し、2011年にも日本で発売する」と報じたことも追い風となった。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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