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2015/11/11

◆日経平均株価は前日比20円13銭高の1万9691円39銭と6日続伸し、週明け終値で中期線26週移動平均線を上抜いた後も、上値を積み重ねる動きが続いている。東証1部出来高は21億3534万株、売買代金は2兆4447億円と月初からの平均2.3兆円をやや上回る程度の、直近平均水準ではあるが、全週足移動平均線を上抜いてきたのは、8月暴落時以来のことであり、ここから、戻り待ちの売りが控えるなか、明日、明後日と週末2日の動きに注目したい。

 業種別では、3日連続安となっていた鉱業が3.8%の大幅反発なり、3位不動産1.8%高を挟み、2位繊維2.3%、4位小売、5位食料品・・9位陸運1.1%高まで内需関連が続いた。一方、輸出関連セクターは円が続伸展開となったことから利益確定売りにゴム製品、精密機器、その他製品が下げ、電気機器、自動車も小幅に続落した。

 本日の●日本郵政(6178)は出来高5116万株と活況裏に96円高の1851円と4日ぶりに大幅続伸し、最高値を4日ぶりに更新した。●ゆうちょ銀行(7182)は大幅続伸したが、●かんぽ生命(7181)は小反落となった。


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◆千代建(6366)が後場上げに転じ23円高の942円引けとなった。後場には956円と上げ幅を拡大する場面もあった。この日昼時間に発表した今2016年3月期第2四半期累計(4-9月)連結経常利益が前年同期比4.8%増の106億円と伸び、通期計画220億円に対する進捗率が直近5年平均の37.7%を上回る48.5%に達したことが買い材料視されたもの。まだ、週足は中・長期線割れとなっており、買い場探しの段階だが、ここから狙っていきたい。

 同社発表によれば、中期経営計画後半の2年に入っており、海中・海底関連のEPCI(設計・調達・建設・据付)業務への事業展開、同社独自技術による水素サプライチェーン構築や太陽光・太陽熱発電の推進、新エネルギー、再生可能エネルギー、06年に山中伸弥京都大学iPS細胞研究所所長・教授が率いる京都大学の研究グループによりマウスの線維芽細胞(皮膚細胞)から初めて作られたiPS細胞への取り組みなどを含んだ新分野への進出に取組んでいるという。

 工事遂行では、オーストラリアと米国、ロシアでのLNG(液化天然ガス)プラントやベトナム、カタール、ベネズエラでの石油関連プラント、インドネシアでのFPU(洋上ガス処理設備)、サウジアラビアでのスポンジチタン製造設備やモンゴル、フィリピンでの空港建設、国内ではLNG受入基地や太陽光発電設備などが進行中。連結受注工事高は前年同四半期比65.5%減の2024.32億円と大幅に減少し、受注残高は6.4%減の1兆3266.92億円、完成工事高は同36.2%増の2822.17億円となった。

 経常利益は同4.8%増の106.63億円と伸びたが、純利益は同5.6%減の55.68億円と減益となった。同社では、営業・経常増益、純利益減益となったのは、連結完成工事高の増加、投資有価証券売却益の計上、そして、法人税等の税負担の増加などの結果だとしている。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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