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2016/01/12

◆日経平均株価は前週末比479円(2.71%)安の1万7218円96銭と大幅に6日続落した。11日のNYダウは4日ぶりに反発したものの、欧州株が揃って4日続落したうえ、前日に5%超の大幅安となった中国株は小反発水準にとどまっての推移となったことから、中国人民元安や中国株への警戒心が高まり、売り先行でスタートした東京市場は、次第安の展開となった。一時9月30日以来の1万7200円台割れ場面もあった。

 中国・人民元安や上海株を巡る投資家の警戒感が強く、売りが広がった。東証1部上場の97%強が下げる全面安の展開。中国経済に対する懸念から資源関連株への売りが強まった。値下がり銘柄数1890(97.7%)に拡大し、値上がり数はわずか33(1.7%)にとどまった(前週末比不変等は12減の7)。

 25日平均騰落レシオは前週末比5.04下がり57.86ポイントと7日続落、2009年11月27日以来6年1ヵ月ぶり低水準まで下げてきた。
 そして、トヨタ(7203)、東急(9009)、島津製(7701)、シマノ(7309)など・・筆者の主力30銘柄もまた厳しく、概ね、2%超の大幅下落となった。

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◆筆者が羽田空港の旧ターミナルで出国し、帰国時には新ターミナルから入国したことがあることから、現在もウォッチングを続けている日本空港ビル(9706)だが270円安の4625円引けとなり、一時4615円と大幅安となった。 

 朝方には5000円台回復場面があったものの、買い一巡後は下げに転じ、昨年1月5日に付けた昨年来安値を一気に更新したものだ。インバウンド需要拡大を受け業容が拡大してきたことが評価され、株価は2012年8月安値842円から昨年4月最高値8320円まで10倍化弱の大幅かつ長期上昇となってきた。

 しかし、昨年4月高値に対し、11月に6880円の戻り高値を付けたものの、この日、昨年9月安値4750円を割り込んでしまったことで、東日本大震災後の2011年6月安値791円を大底とした長期上昇相場疑問符が付いたこととになる。早期の反騰展開入りが出来るか?どうかがポイントとなる。

 懸念されるのは、先行き中国経済への懸念が高まりから中国人旅行客の減少などに伴うインバウンド需要の伸び悩み・・。「ヨドバシカメラでは中国人の購入額は昨秋頃から減っている」など・・と変調を指摘した報道もニュース面で登場してきた。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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