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2015/12/18

◆日経平均株価は前日比366円76銭(1.9%)安の1万8986円80銭と3日ぶりに反落し1万9000円台割れとなった。
 前場はもみあう動きだったが、後場前半には、日銀が指数連動型上場投資信託(ETF)に買いを入れたで新たな仕組み導入を決めたと伝わり先物主導で乱高下場面があり、その後、失速していった。東証1部全33業種が下げた。全業種下落は今月に入り4日、15日に続く3度目のことだ。前日まで2日間32業種が上昇となった反動安ともいえるが。

 17日の米国株はNYダウなどそろって4日ぶりに反落。SP500種指数は200日移動平均線を割り込んだと伝わった。海外市場で原油、金・金属市況の続落や米国株の4日ぶり急反落もあり、1位石油・石炭3.55%安、2位保険3.38%、3位紙・パルプ3.0%、4位証券・商品2.97%、5位機械2.58%安、6位鉱業2.51%、7位非鉄金属2.49%、8位食料品、9位倉庫・運輸、10位銀行2.20%と資源関連や金融関連が上位となり輸出関連が続いた。

 一方、値下り下位では、医薬品0.07%安が1位、2位鉄鋼0.35%、3位水産・農林業0.43%、4位空運0.78%、5位精密機器0.87%までが1%未満の下げとなった。
 日銀は上場投資信託(ETF)の買い入れ枠を新たに3000億円設定したものの、過去に買い入れた株式の売却に伴う市場への影響を打ち消すためだったとされ、失望感が広がったようだ。

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◆JR西日本(9021)が55円高の7906円と3日続伸した。後場前半には8170円と11月26日以来の水準に戻す場面があったものの、日経平均が一転、大幅反落展開に転じたことから上げ幅を削った。しかし、上ヒゲの長い厳しい日足となったものの、プラス圏は維持した。今月11日にJR6社が発表した10日時点の年末年始(12月25日〜2016年1月5日)の新幹線と在来線の指定座席予約数が前年比3%増の375万席だったが、同社は8%増とトップとなったことが押し目買いを誘ったか?週明けの動きに注目したい。

 JR東日本(9020)は一時1万1800円を付けたものの、終値は165円安の1万1365円と3日ぶり反落。ただ、10月初めにかけて長期相場を示唆する52週移動平均線を割り込む場面をみたものの昨夏以降はほぼ52週線沿いの上昇基調にあり、11月戻り高値からの下げからの切り返しを窺う格好となっている。

 前2社株が8月最高値、11月戻り高値となっているのに対し、JR東海(9022)は2万1975円まで見て325円安の2万980円と3日ぶりに反落し、2週連続の52週移動平均線割れとなった。3月が最高値となっており、7月、11月と高値が下がっており3位の位置付けとJR株3社中では厳しい格好となってきた。週明けの52週線回復、そして、新年相場にむけての足固めに期待。

 なお、当欄の長年注目株であり、主戦銘柄のなかで、「飲食」関連の●アリアケジャパン(2815)、●トリドール(3397)、●物語コーポ(3097)は年初来高値を更新。ただ、アリアケは終値プラスも、トリドールは4日ぶり小反落、物語コーポは3日ぶり反落で週を終えた。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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