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2014/07/03

◆日経平均株価は前日比28円42銭安の1万5348円29銭と4日ぶりに反落した。2日の米国市場では、雇用統計発表を3日(ECBの理事会も3日に開催)に控えるものの、先に発表されたADP民間雇用レポートで非農業部門の雇用者数は予想を大幅に上回った。そして、雇用統計への期待が高まり、NYダウは連日で過去最高を更新。ナスダック総合指数は3日連続の最高値更新から反落したもののわずか0.92ポイントの下げにとどまり、2000年3月以来の高値圏で推移。米国市場は4日が独立記念日で株式市場は休場。雇用統計の株価反映は週明けとなる。■欧米株高を背景に買いが先行した東京市場は、日経平均が連日の1万4000円台寄り付きとなった後は、当面の利益を確定する売りに押されなど前日終値を挟み攻防戦が続いた後、後場は小反落水準でもみあった。とはいうものの、年初来高値を更新した銘柄数は前日比66減も142と4日連続で3ケタ台だ。ちなみに5月は高値更新銘柄数の3ケタ乗せはゼロだった!そして、6月以降きょうまで24日間で2ケタ台だったのは6日間にとどまり、その3倍にあたる18日間は100銘柄を超える高値更新があった。この間、日経平均は5月21日に付けた1万3964円を4月安値に対する二番底として上昇反転した。5月28日に長期相場を示唆する200日線をクリア、5月最終週にはさらに長い52週線を突破して一気に上昇ピッチを加速させた!背景にあるのは、米欧とも景気がゆっくりだが回復しつつあるなか、日米欧の各国政府が、本格化以前の景気・経済が巡航速度入りするまでは低金利策を継続するとの決意で対応し続けていることだ。ちなみに、欧州の牽引役のドイツDAX指数は6月に史上初の1万ポイント台乗せとなり、その後、調整場面をみたが、前日2日には4連騰で9911まで回復、上値を窺う格好で終了した。

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◆さて、サイバダイン(7779)東Mが復活?6月にかけての1カ月の暴騰劇でデイトレーダー連は空中分解したかにみえた。しかし、この日は一気に6月最高値1万2500円にあと150円と迫り、300円を残すのみの最高値圏で終了した。3日付け日経新聞朝刊の「日本政府と欧州連合は燃料電池車や医療・介護ロボットなど5分野で、規格や規制を統一する方針だ」と報じたことを手掛かりに、再度、デイトレーダー連が気炎をあげた?一方、●燃料電池車関連ではトヨタ(7203)は前日の戻り高値を1円上回り1月23日以来の高値付けた後は失速、6日ぶりに反落した。が、まだまだ、出番はありそうだ。同関連の岩谷産(8088)は前日に人気となったこともあり、前月30日高値に迫りきれずに小幅続伸で終了した。しかし、日足、週足、月足はそろって、東日本大震災時の安値を基点とした長期上昇基調にある。1株利益は40円台前半であり、燃料電池車関連正統派の銘柄としてまだ買い余地はある筈。ここから、どのくらいの水準まで走り続けることができるか?引き続きウォッチしていこう。6月の月足が伸びきった格好となってしまうのか、それとも、燃料電池車関連人気に乗り、新たな高値を目指すのか?●6月25日号で一気に紹介した住友林(1911)が1月に付けた年初来高値1247円を更新し、ほぼ7ヵ月ぶりの高値圏に入ってきた。ここから、昨年5月高値を頂点した「三角保ち合い上放れ」が確認できれば、一段上の相場に移ることになるのだが・・。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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