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2007/07/20

◆週末20日の東京市場で、出来高トップ10銘柄のシェアは36.3%に高まった。18日に気を吐いた新日鉄(5401)がきのう、きょうと連日で活況裏に大幅高し年初来高値を更新。1989年2月の上場来高値984円にあと24円と迫る勢いを見せたことで、「原子力」関連+「離陸する航空機産業」関連の雄である三菱重(7011)がPER53倍台との高さをものとせず出来高、売買代金とも新日鉄に続く2位の活況を見せ買い気配で始まり、値上がり率7位の大幅反騰で800円台前半にあった上値ネックラインを一気に突破したのだ。日経平均株価は続伸した。ただ東証1部の値上がり銘柄数は667に止まったのに対し値下がりは936と全般は相変わらずの上値の重い展開で、日経平均は下値が切りあがってはいるのだが、2月下旬以来の上値関門1万8200円台を突破するには至らなかった。なお、アジア・太平洋の開場16市場の星取表はベトナムが下げたほかは15市場が上昇とほぼ全面高となった。

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◆週明けから3月期決算企業の第1四半期業績発表が本格化する。米国株は決算動向で全般相場が微妙に変化するが、東京市場は、発表した当の企業の上げ下げに一喜一憂するパターンをまた繰り返すことになりそうだ。しかも、29日(日)が参議院選挙投票日だ。既に、安倍「わからん内閣」の評判は国内に評判が悪いうえ、海外勢にも「小泉改革路線(事実ではないが!)にあらず」と人気はなく、「経済成長や株価上昇には、自民党が大負けするほうが良い」との声がある。しかし、安倍氏に代わって次の出番を待っている自民党総裁=首相候補に、そんな人物はいない?から困る。NHK朝ドラの「どんど晴れ」のように明確なポリシーと接客意識をもった「女将候補」夏美みたいな、政治家は!?(いるわけないか)。参議院選挙を控え、様子見気分がさらに強まる可能性が高い。また、下値が見えないのは、3新興市場。時価総額を4700億円台まで大きく減らした楽天(4755・ジャス)は6月18日に4万5500円の戻り高値を付けたあとは、小反発を時折はさみながら下げ続けており、連日で年初来安値を更新している。新興市場は、昨年1月の「ライブドアショック」以降、決算、経営面の不透明感・不信感が拭えないことが、投資家に敬遠されたままだ。今回の第1四半期業績発表で投資家がどう受け止めるかが注目される。

◆前号で駆け足で紹介した、離陸する「航空機産業」に関しては、主力どころから順に、テクニカル面を加味しながら、紹介したい。その前に、積み残した■「装備品メーカー」一覧だが、「油圧駆動装置」で、ナブテスコ(6268)、島津製(7701)、カヤバ工(7242)、神鋼電機(6507)。「航法装置・計器」では、島津製、航空電子(6807)、横川電機(6841)、非上場の東京航空計器、多摩川精機。「降着装置」は、住友精密(6355)、BS(5108)、浜ゴム(5101)。「内装品」はジャムコ(7408・東2)、横川電機、松下(6752)。「座席シート」では小糸工(6747・東2)、非上場の天龍工業。また、■エンジンはIHI(7013・旧石川島)、川重(7012)、三菱重。そして、「エンジン関連部品」では、大同特鋼(5471)、神戸鋼(5406)、日機装(6376)、不二越(6474)・・と並ぶ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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