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2014/07/16

◆16日付け日経新聞朝刊は「JX(5020)は燃料電池車向け水素ステーションを2018年度をメドに100ヵ所設置する」と一面トップで報じ、政府は補助金や規制緩和で普及の後押しをする方針で普及に向けた体制整備が動き出すと伝えた。水素ステーション関連として前日に大幅高した岩谷産(8088)に短期資金の買いが一気に流入、5700万株の大商いとなり840円と1992年1月以来22年半ぶり高値に買われた。月間出来高は既に2億株を超え過去最高を大幅に更新した。同社が燃料電池車時代の花形企業となる候補ではあるものの、そうなるかどうかは?有力候補ではあるが、ただ値動きのよさに目を付けた短期資金がどっとばかりに食いついただけと言った方が正解であろう。■前日の取引時間中に、無料通話アプリのLINEが東京証券取引所に上場を申請すると伝わっており、この日もネット関連株がクローズアップされるはずだったが、予想を裏切る展開となった。どうやら、同関連株は出来高は弾んだが、株価は弾み損ねた格好となったもよう。「イエレン米FRB議長が15日議会証言で、ソーシャルメディアやバイオテクノロジー関連の一部のセクターは割高に映るとコメントし、フェイスブックやツィッター、バイオ関連などモメンタム株が下落した」と伝わったことから、東京市場でも、ミクシィ(2121) [東証M]やエイチーム(3662)、アドウェイズ(2489)[東証M]・・などに短期資金の売りが膨らんだようだ。

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◆岩谷産(8088)はプラス圏で終了した。前日の日経夕刊には「産業ガス世界大手の独リンデは14日、燃料電池車に燃料を供給するシステムを日本で生産する計画を明らかにした。提携先の岩谷産との合弁で生産する。日独の水素関連有力企業の連携で普及に弾みがつきそうだ」などと報じていたことも、手掛かり材料となったもよう。■昨秋から年初にかけ紹介していたセブン銀行(8410)が1月に付けた単元株変更後の高値428円に迫ってきた。セブン&アイ(3382)とセットで注目してきたが、そろって、1月高値クリアに挑む格好となってきた。ここから、もう一段上の相場に期待したい。

◆日本空港ビル(9706)は3日続伸。一時1990年8月以来ほぼ24年ぶりに3100円台を回復する場面があった。政府は2020年東京オリンピック・パラリンピック開催を控え、先に「観光立国実現に向けたアクション・プログラム2014」を発表。訪日外国人2000万人時代(13年は1036万人と初の1000万台乗せ!)を目指す。羽田空港の拡充・強化策を展開することから、羽田空港ビルの賃貸・管理や羽田・成田空港で直営売店を手掛けている同社の業容急拡大を期待した買いが続いている。6月に日本政府観光局(JNTO)が発表した5月の訪日客数(推計値)は前年同月比25.3%増の109.7万人と大幅に伸び、3ヵ月連続で100万人を突破した。1-5月合計では前年同期比28.4%増の520.3万人と大きく伸びた。3月30日に国際線枠を拡張した羽田空港経由の入国外国人客数が大幅に増加しており。特に東南アジア、中国からの訪日客数が前年同月比で激増した。羽田は10年10月に新国際線ターミナルが開業、日本空港ビルの業績は13年3月期に5期ぶりに増収大幅増益に転じ、今15年3月期は3期連続増収かつ大幅経常増益予想だ!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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