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2006/04/13

◆平均株価が4日ぶりに小反発した。米国株の反発が後押しした。が、TOPIX業種別株価指数は33業種中半分弱の16の上昇にとどまった。筆者などは平均株価値上がり幅50円の日などは「上値が重い」と感じ、逆に、50円幅未満の下げの場合は「頑強だ」と思うクセがついており、きょうなどは調整色の強い展開だと見ていた。もっとも、50円上げた150円下げたと日々の動きを一喜一憂してもはじまらない。ただ、上げ下げしながら上下どちらの方向に向いているのかとトレンド、基調を重視している。平均株価は、3月8日の安値で下値抵抗線である75日線割れ水準の1万5553円から4月7日の高値1万7563円までよく走った!200円幅、13%の上昇だ。国際商品市況高の裏にある地政学的リスク、インフレ・金利上昇懸念が広がるなかのことであり、調整しても当然だった。しかも、来週後半から06年3月期決算の発表が本格化する。様子見気分が広がるのは仕方ない。テクニカル面では、引き続き、25日線もしくはもう一段下の75日線が下値サポートラインとなるかかが引き続き最大注目点となる。

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◆きょうは「電機や精密機器などハイテク株主導で反発」したという。そして、それは「米国市場でハイテク株が買われたからだ」という。一部で、「5月の米金利引き上げは後ずれする」との話が伝わったことが追い風になったとの見方もあった。ただ、こんな話は次に発表される経済指標が少し違っただけで反対方向に転ぶものだ。また、直近では「半導体・電機関連にはそれほど強気になるだけの理由はない」と指摘するアナリストが増えている。きょう東京エレク(8035)が全般相場と同様に4日ぶりに急反発した。これは、12日の米国株高に加え、きょう付けの日経新聞が「1〜3月受注額が予想を上回り3四半期連続増加した。4〜6月期も高水準の受注が続く」と報じたことが手掛かりとなった。が、一部アナリストは「1〜3月で受注はピークをうった」とし、株価は8000円プラスマイナス1割の範囲にとどまるといい、08年3月期営業減益幅が拡大するとしたレポートが目に付く。◎松下(6752)が買われているのは、<2000年3月に3320円の上場来高値をつけた時よりも、今が、企業の進むべき道、方向が鮮明であり力強く前進しているからだ>。◎ソニー(6758)が1月にかけて急騰した後、3カ月目の調整にはいっている。が、動きは頑強だ。これは、企業再生の鍵といわれたエレクトロニクス事業で、液晶テレビ「ブラヴィア」による巻き返しが鮮明になりつつあることが背景。国内シェアではシャープに劣るが、欧米では知名度の違いがあり断トツのリード・・と、買われる固有の理由があるからだ。

◆イノテック(9880・ジャス)が50円高し再び1400円台に乗せてきた。好業績・好チャート株としてここから追撃買いすべきであろう。◎手掛かり難の市場にあって2ケタ銘柄に目先資金の買いが流入し、徐々に上値を追う格好となっている。新光証券では06年のバイオベンチャー注目株としてM&A実施が必至と見られるトランスジェニック(2342・マザ)をあげている。詳細は明日記すが、株価は02年12月の上場来ずーと人気圏外にあり、今年2月には60円の上場来安値を付けたばかり。きょうは1円高の80円で終った。しかし、出来高は3月15日以来の6492万株の大商いだ。強気!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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