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2013/09/10

◆前号で、「問題は、朝の寄り付きで、大量の買いが先行し、高値取り付きとなった銘柄が多いことだ。」と記した、道路、建設、五輪関連株だが、きょうはいずれも、大幅続伸し、年初来高値を更新、大陽線足を引いて終了した。当欄が中・長期線沿いに上昇基調にある「国土強靭化計画」関連銘柄としたものだが、五輪の東京開催決定が、「買いの回転」を効かし、大成建(1801)、大林組(1802)、清水建(1803)、鹿島(1812)などゼネンコン大手株がそろって、前日以上に大幅続伸し、一気に年初来高値を更新した。大成建は08年の「リーマンショック」以前の06年4月以来の高値となり、大林組は07年8月以来の、清水建は08年9月以来の、鹿島は07年9月以来の高値をこの日付けた。そして、当欄の主戦銘柄のひとつであるショーボンド(1414)は前日に4000円台前半の壁を突破しホールディングカンパニー化以降の最高値かつショーボンド建設時代の高値ともクリアしたが、この日さらに一段上の高見へと急騰。昨春以降、26週線や52週移動平均線に下支えされてきた、テーマ株銘柄として、5月以降の短期「三角保ち合い」を一気に上放れた!記念に3000円台で拾ってきた分から「利益確定売り」をしたい。■当欄今月2日号にも、<8日早朝に「2020年オリンピック」開催地が決定する予定だ。招致を目指して石原前都知事からバトンを受けた猪瀬都知事が招致運動を積極展開してきた。しかし、先に富士山が世界遺産になった時以上に、オリンピック招致が盛り上がっているようには見えない。しかし、招致決定後に、一気にオリンピックへの関心が高まっていく可能性は残っている!>として紹介している。■利益確定売りできれば、まず、同日号に期したフォトクリエイト(6075)を打診買いしたい。我が知友アナリストは、「(同社株への投資は五輪の)開催地が東京に決定してからでも遅くないのではないか」と同氏が8月末の株式セミナーで紹介したフォトクリエイトについてそう記した。7月11日の上場初日に4260円の高値を付けたが、8月には2039円の最安値に沈んだ。この日終値は2311円だ。4260円で買っている投資家のことを思えば、妥当なバリュエーション・ゾーンに入ってきたここから拾っても面白くなりそうだ。ただ、懸念材料は、オリンピックのマラソン選手をプロのカメラマンを派遣してバシャバシャ写真を撮りネットで販売する=商売するというのは禁止されている筈?しかし、応援している個人ファンの背景に選手が写り込むといった写真仕立てにすればOKか?それが分からねば、五輪関連株として大手を振って歩けない・・。ただ、高値を思えば、打診買いを考えてもいいか。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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