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2007/04/12

◆新日石(5001)は「25日移動平均線を下支えとして、上値を試す動きが続いている」。「世界同時株安」時、2月28日、3月6日の2度25日線が下支えした。今月5日からきょうまでも同様だ。そして、きょう、4日安値941円と5日高値927円の間に開いたいわゆる「窓」を埋めた。このことは、先行き一段上を追う動きが近いことを示唆しているといわれている。きのうは、75日移動平均線が200日線を上抜く中長期線おゴールデンクロスを示現したが、これも同様に「相場のも先行きの強さを示唆」したものだ。もちろん、長期的な動きを見る月足ベースでも、05年9月高値1082円をトップとし、昨年6月安値749円をボトムとする三角保ち合いを、2月と3月の月足陽線で上放れている。以上は、テクニカルから見て、ここから新日石を買えることを示したもの。□そして、話題性から同じことを説明したのが、温家宝中国首相来日にかかるエネルギー、環境問題での日中協力案件。先に、新日石と中国最大手の石油会社との間に話が進んでいた「新エネルギー分野及び海外資源開発などでの協力強化」がきょう日中合意文章の中に改めてうたわれた。この日、中国絡み株として買われた中に、本欄で何度か買い推奨したJUKI(6440)、山九(9065)がある。●JUKIは既に3月2日にかけての上昇相場時に昨年5月高値を更新し、「好業績・好チャート・割安の中国関連株」として4ケタを目指す動きが続いている。●山九は上値が切り下がる嫌なチャートとなっているが、下からは長期線の24カ月移動平均線が迫ってきており、ここからの切り返しが期待させる。●なかでも最注目は新和海運(9110)だとみて、ここから「積極買い」を奨める。まず、月足・週足チャートを見てほしい。昨年7月安値263円を基点に8月から今年3月まで「9カ月連続月足陽線」かつ月末値もプラスで推移してきた堅実な上昇パターンは、特定の動き(つまり買い方の存在)が存在していることを示唆しているもの。同社は郵船系すなわち三菱系であり、3割を占める大口荷主は新日鉄だ。「中国との関係は親密」との指摘もある。連結経常利益は05年3月期から連続100億円超を記録している。03年3月まで無配が続いたが、07年3月期は1株益が51円に拡大し、配当は3円増配の11円となる!かつて海運セクターは、配当が4円に固定された低収益の業界だった。が、今や高収益会社に転じたといってもよい。日本郵船(1332)以下、新たな水準訂正相場が期待されてもよい。

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◆引き続き、6日付けでも紹介した堺化学(4078・大)や東芝機械(6104)、東海カーボン(5301)など高値圏で頑強な銘柄群を強気したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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